昨年から今年にかけて、ユニットとしても、また、ソロでも立て続けに舞台出演を行っている宇宙Six/ジャニーズJr.のメンバーたち。勢いそのままに、着実に活躍の場を広げている。そんな中で、山本亮太が初の単独主演を務めた舞台、山田ジャパン公演「HEY ! ポール!」が、7月18日(木)~7月21日(日)まで、東京・草月ホールで上演された。
山田ジャパンは脚本・演出家であり映画監督としても活躍する山田能龍が2008年に旗揚げした劇団で、これまでに25公演を上演、そのすべての脚本・演出を山田が手掛けている。旗揚げから10周年を記念して、2018年11月から8カ月の間に3本連続の「3連打公演」を上演していて、その第3弾となる本作「HEY!ポール!」は、そのフィナーレを飾る作品だ。
「HEY!ポール!」の舞台は、とある雑居ビルにある「東京センターポール」。ポールダンスが観られるカフェバーで、常連客たちはそれぞれの傷を抱えながらも享楽的な日々を送っていた。が、ある日、ふとしたきっかけから互いの傷をさらすことになる。常連客の1人である平汰(山本)は、それをかわそうとするが…。
出演は山本亮太(宇宙Six/ジャニーズJr.)のほか、いとうあさこ、谷口ひかり、羽鳥由記、横内亜弓、野澤祐樹(ジャニーズJr.)、森一弥ら多彩なキャストがそろった。
本作で初の単独主演にして初のコメディーに挑んだ山本は、
「とても楽しいお稽古でした。色々と吸収できるものがいっぱいあって、僕自身の“芝居力”が広がったような感覚です。僕は体で覚えるタイプなので、山田さんのように、具体的で、実際にやってみてくれる演出はとてもありがたかったです。山田さんとは、稽古場で同じ感想を持てたり、似た感覚がある気がします。公演が終わってしまうのがもったいなくて、もっと続けていたいと思ってしまったほどです。と言っても、平汰はシーンによって見せる顔が違って、喜怒哀楽、どんどん順番に見せなければいけない役なので、感情的に本当に大変なんです。お稽古を通して、芝居のスイッチというか、感情の切り替えのスイッチを見つけられたような気がしていて、大変さを楽しいと感じられるようになりました。大変ですが(笑)…本当に、本当にいい作品です。声を大にして、伝えたいです」
山本の快演もあって、山田ジャパン旗揚げ10周年記念“三連打公演”の第3弾は、大成功のうちに幕を閉じた。