ゴーレムと呼ばれるゾンビがはびこる終末世界を舞台に、響（竹内涼真）とその仲間たちが生き残りを懸けた闘いに身を投じる極限のゾンビサバイバル「君と世界が終わる日に」。HuluでのSeason４独占配信開始を前に、「君と世界が終わる日に 入門編 完全新作SP」が日本テレビ系で放送される。響と共に生存者の若者が集まるという“パリピ集団の楽園”一ノ瀬リゾートを目指すゾンビハンター・エースを演じる柄本時生と、キュートなお姉さんヒロイン・レイナを演じる泉里香に、ドラマ撮影秘話を聞いた。

――今回の出演が決まってのお気持ちは？

柄本　「ゾンビ倒せる！」と最初に思いました。俳優という職業をやっているとそういう作品を見る機会もあるので、やってみたいなって思うものの一つでもあって。だからちょっとうれしかったです。

泉　私は視聴者として「きみセカ」を楽しんでいたので、このオファーをもらった時に、「えっ、あの作品の中に行けるの？　入れるの？」とワクワクしました。あとは「ゾンビに会いたい！」と思いましたね。

――実際ゾンビに会ってみていかがでしたか？

泉　びっくりしましたね！

柄本　すごい光景でしたよね。いやぁ～、よかった。

泉　特殊メークを精巧にされているので、リアルでグロテスクなんです。だから初めて現場に入った時にゴーレムがたくさんいて、「わっ！」ってすごくびっくりしました。

柄本　しかも携帯を持って待機されている方もいて、「ゴーレムってスマホいじれるんだ…」って思いました（笑）。

泉　思いました！　あとゴーレムの姿でお弁当食べてる姿も見掛けました（笑）。

――ご自身の役柄について教えてください。

柄本　エースは「最弱のヒーロー」って呼ばれていて。今までシリアステイストだったこの作品に、ちょっとだけエースというコメディーチックな存在を入れさせていただけて、作品自体もこれまでと雰囲気が変わっているので、調味料みたいなものになれていたらいいなと思いますね。

――エースと柄本さんを重ねて、似ているなと思うところは？

柄本　エースはすごい防具を着てるんですけど、あれはちょっと分かるなっていう。

泉　ゲームのキャラクターみたいで、ほんとにカッコよかったです。

柄本　防具を着ることで安心感が欲しいんだろうなと思って。

泉　お守りもたくさん付けてるんですよね。すごい神頼みしてる（笑）。

柄本　そうなんですよ、信心深さでいつか助かるんじゃないか、みたいな感覚なんだと思います。安心感を求める部分は僕にもちょっとありますね。

泉　柄本さんの演じるエース、台本で読ませていただいた時以上にすてきでした。

柄本　ありがたい。

泉　柄本さんにしかエースはできないと思いますね。ストーリーが進んでいけばいくほど、エースがカッコよくなっていくんですよ。そして面白い。

柄本　泉さんもほんとカッコよかったです。演技にちゃんと理由があるんですよ。その意味付けがとても上手で、すてきだなと思って見ていました。

泉　レイナは私にとって初めてのタイプで、すごく陽キャラな姉御肌。衣装合わせの時にスタッフさんたちと話してたんですけど、多分アパレルで働いていた姉御的な存在だろうなと。

柄本　あぁ～！

泉　つまりギャルなんです。言葉の端々にちょっとした要素があって。台本を読んだ時にそれは感じたので、忠実に再現していかなきゃって思ってました。どうやって足していくべきか、監督と相談してましたね。「超なんちゃらじゃない？」みたいなちょっとギャルっぽいセリフを言った時に、「今のすごくナチュラルだったよ」って言ってもらえたのはうれしかったですね。

柄本　その「超」めっちゃいい！（笑）

泉　自分とレイナは逆だったかもしれないですね。私自身末っ子なので姉御感はあんまりないですし、陽キャラかって言われたら自分で「陽だよ」って言えるくらいの陽な自信はないです。でも楽しく陽キャラの性格になれて、自分も明るくなれる気がしました。

――一緒に旅をするという役柄ですが、お互いの印象は？

柄本　泉さんはイメージ通りの方でした。実は言ってなかったですけど、CMでラジオのパーソナリティーをやられてるじゃないですか。

泉　はい！

柄本　（斎藤）工さんがお便りを読んで、その中の「えいや！」に対して、「えいや！ 大事ですね」って言う、あのイメージが強くて。なんとなく人柄が絶対いいだろうなと思っていたので、本当にそのまんまで。

泉　ほんとですか⁉　私は柄本さんを作品で見る機会が多かったんです。今回共演させていただき、お話がしやすくて現場ですごく安心しました。

――現場ではどんな話を？

柄本　ちょうど僕が引っ越しをした時期で、「ガスの契約がうまくいかなくて悩んでる」っていう話を（笑）。

泉　そうなんですよね。「どうでしたガスは？」って気になっちゃって。

柄本　「まだです」っていう（笑）。

泉　「ガスの立ち会い大丈夫ですか？」っていう話を、空き時間にお弁当食べながらしてました。