古川雄大が主演する舞台、『シラノ・ド・ベルジュラック』が、2月7日から東京芸術劇場 プレイハウスにて上演中だ。
『シラノ・ド・ベルジュラック』は、17世紀フランスに実在した詩人にして剣豪で壮麗で高潔無比で自由な精神を持つシラノを主人公にしたエドモン・ロスタン作の戯曲。大きな鼻のコンプレックスに悩みながらも一人の女性を慕い続けたシラノの永遠の愛の物語は、幾度となく映画やミュージカル化されてきた。このたび、このマーティン・クリンプ脚色版を日本で初めて上演する。日本初上演の翻訳・演出を務めるのは、英国で演劇学を学び海外作品にも深い造詣を持つ谷賢一。
世界中の名優たちが演じてきたシラノ・ド・ベルジュラック役を演じるのは、2007年のミュージカル『テニスの王子様』をはじめさまざまな作品に出演し、今やミュージカル界に欠かせない存在の古川雄大。本作が10年ぶりのストレートプレイとなる。
シラノの親友であり思いを寄せるヒロイン・ロクサーヌ役を馬場ふみかが、ロクサーヌが片思いをする口下手なクリスチャンを浜中文一が演じる。さらには大鶴佐助、章平、堀部圭亮、銀粉蝶ら個性あふれる実力派が集結した。
公開ゲネプロの前の取材会で、古川は「このタイミングでコロナがまたはやってしまって大変な稽古場でしたし、とても緊張感に包まれた状況の中だったんですが、ここまで来られてホッとしています。シラノ・ド・ベルジュラックのあふれる魅力を皆さまに伝えるべく、毎公演楽しんで舞台に立ちたいと思っています。先日から北京オリンピックが始まり、たくさんの選手が熱い戦いを繰り広げているので、ここ東京芸術劇場プレイハウスでも熱い言葉の戦いを繰り広げたいと思います」と公演に向けて意気込みを語った。
馬場は「登場人物の背景や言葉の意味や大切さをみんなで考えながら稽古ができて、とても有意義な期間でした。稽古をしっかりと頑張ってきたので、大変な状況の中で開幕を迎えられること、こうして舞台上に立ってお客さまに見ていただけることが本当にうれしいです」とコメント。
浜中は「古川さんは僕と同い年なのに、とても頼れるお兄ちゃんのような存在。お稽古が終わってからも誰よりも遅い時間まで残って稽古をしていて、とても尊敬しています! シラノは何でもできるすごい人物ですが、僕の演じるクリスチャンもとても素直でいい奴だと感じるので、演じられて喜びを感じています。キャスト、スタッフ全員で楽しみたい!」と思いを述べている。
公演は2月20日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウス、2月25日(金)~27日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。