――ほかにも以前から知っていた後輩の方はいらっしゃいましたか?
(白濱)亜嵐はEXPGに入った頃から知ってましたし、彼の初舞台は一緒にやった思い出があります。(佐藤)大樹もEXPGの特待生で、ジェネのサポートとかやっている頃から見てましたし。(関口)メンディーに関しては、HIROさんがある日「すげぇ奴がいた」って僕らに報告してきて。「EXPG行ったら、生徒の中に体育座りでメモ取ってる外国人がいた」ってHIROさん大爆笑してて(笑)。
――そんな出会いが(笑)。
「メンディーっていうらしいんだけど」って言われて、「メンディーって名前も面白いっすね!」っていう話で盛り上がったのは思い出しますね(笑)。で、それから実際にメンディーに会った時、確かに面白そうって思った覚えが(笑)。あと、岩ちゃん(岩田剛典)は、三代目 J soul Brothersを作るってなった時に、(小林)直己が元々KRUMPつながりで知っていて連れてきたんです。「岩ちゃんっていう奴がいて、いいと思うんですよね」って。で、ある時EXILEメンバーがみんなでメシ食ってるところに、直己がいきなり岩ちゃんを連れてきたことがあったんですよ。その時の印象はすごいありますね。
――どんな感じだったのでしょうか?
当時、EXILEメンバーの中で白タンクトップがはやってて(笑)。全員お酒を飲んだ後に白タンクになって、トレーニングの成果を見せ合って、気合の入り具合を確認するっていうアホみたいな男社会の遊びがあったんです(笑)。それで直己が岩ちゃんを連れてきた時、そこにいたEXILEメンバー全員が白タンク着てて(笑)。そしたら岩ちゃんも慌てて、「僕も着ます!」って言って、そこにあった白タンクを着たっていう。超覚えてるなぁ(笑)。
――初めましての岩田さんをも巻き込む白タンクブームが。
ありましたね。一時期の写真みんな白タンクでしたもん(笑)。
――お話を聞いていると、メンバーの方がそれぞれ見つけてきた原石みたいな方が何人もいらっしゃるんですね。
そうですね。今はオーディションとかやらせてもらったりしてますけど、そうなるまでは知り合いや友達、人と人のつながりでどんどん才能が集まってきた感じです。EXILEもそうですし、LDH自体そうして成り立ってきてるので。原点はやっぱりそういうところなんですよね。
――現在はオーディションや武者修行をされていますが、後輩の方々を見てどんな思いを抱いていらっしゃいますか?
みんなデビュー前とかで初々しいなとか思ってても、デビューして何年か経つと絶対カッコ良くなるんですよね。それはもう今までの下の子たちを見てきてわかるので。逆に、この子はどういう風に化けるのかなっていう目線で見ることが最近は多いです。こいつカッコ良くなるわ、とか。
――そういう意味で気になっている後輩はいますか?
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE がラジオのゲストで来てくれた時に結構話したんですけど。メンバーの(深堀)未来と(砂田)将宏と(奥田)力也っていう3人はEXPGにいたので昔から知っていて。彼らはPROJECT TARO(LDHのアーティスト育成プロジェクト)でずっとニューヨークに留学していたのですけれど、その頃から親交があった彼らがBALLISTIK BOYZとしてデビューしたことは僕としてもすごくうれしいし、頑張れって心から思います。日髙(竜太)くんに関しては、EXILE THE SECONDのバックもやってくれていたんですよね。だからそこもうれしくて。そして加納(嘉将)くんと(海沼)流星くんと(松井)利樹の3人はほとんど初めてだったんですけど、それぞれのキャラが面白そうだなと思っています。利樹は利樹で、ほんわかしているんだけど、ちょっとKポップにいそうな雰囲気もあって面白い存在になりそう。加納くんはこれまでのLDHにはいなかったタイプのボーカリストになりそうだなって思いますし、流星は多分…相当モテるんじゃないかな〜と思います(笑)。彼もすごい魅力があるなと。彼らはみんな英語がしゃべれたり、流星もポルトガル語がしゃべれたりして。しかも全員で歌って踊れてラップもできるので、めちゃめちゃ可能性あるなと思います。世界で勝負できるようになっていってほしいですよね。
――魅力的な後輩の方々も加入し、ますます進化し続けるEXILEですが、橘さんがグループに加入して今年で10周年ということで、振り返ってみるとどんな日々でしたか?
EXILEに入ってからの時間はすごく濃密でした。僕らは2代目 J soul Brothersでアルバムデビューをして、その4日後にEXILEに加入させてもらったんですよ。なので、デビューしてから売れるまでの途中経過が抜けていたんですよね。いきなりトップグループのEXILEに加入させてもらって、必死に食らいついていきました。けれど、自分たちの中で積み上げるべき経験値や個人として欠如しているものがあったという思いもあって、その後EXILE THE SECONDの活動を始めたんです。そこで改めて自分たちの世代でもう1回積み上げていこうというテーマで、EXILEもSECONDも両方やっています。SECONDの活動ができたことによって、自分たちの等身大の表現がどんどん蓄積されていっている実感があって。それがEXILEに帰った時に、EXILEとしてやるべきことやその意味がよくわかったような気もしましたし。いろいろ行って戻ってを繰り返しながら、この10年間を色濃く過ごしてこられた気がします。