ドラマ

細田佳央太「クレッシェンドで進め」インタビュー

合唱コンクールで優勝を目指す高校生たちを描くドラマ「クレッシェンドで進め」(日本テレビ系)が、10月17日からスタートした。じゃんけんで負けて合唱コンクール委員に選ばれてしまった主人公・樫を演じるのは、細田佳央太。毎朝歌いたくなるような青春ドラマを届ける!

――台本を読んでの印象は?

テーマが合唱、そして各話ごとに目線が異なる丁寧なストーリーがある物語だと思いました。それに学園ものが久しぶりということもあって、楽しみと同時に、予想できない感じがあってドキドキしていました。朝から合唱を届けることに関しては、出掛ける前に見ていただく方が多いと思うので、爽やかなドラマにできるよう頑張ろうという気持ちです。

――樫を演じるに当たり、意識していることは?

僕の素に近いので、あまり固めてはいないですね。共演者の皆さんに委ねるところは委ねてしまおうと思っています。強いて言えば、1日のうちに撮影するシーンがかなり前後してしまうので、シーンごとにつながりを意識して、樫くんのテンションを考えながら演じています。

――樫くんと特に似ていると思うところは?

僕の勝手な考えですけど、“目立たないように生活してきた”というのは人の目を見ていないとできないことだと思ったんです。目立つためには自分が発信していけばいいんですけど、目立たないようにするためには周りに合わせて、成績で言う3を貫き通すみたいなところがあるんじゃないかなと。僕も目立ちたがりなわけではないので、高校時代、他の人の目を気にしていたところは似ているかもしれないです。でも、樫くんは優しさから周りのことを見てるんですけど、僕のほうは“あの子がどういう人なのか”というところを見ていたかもしれないですね。

――合唱に取り組んでみて、発見などはありましたか?

歌うことに関しては、カラオケに1人でよく行くので抵抗はないし、むしろ好きなほうです。でも、実際に今回合唱することになった時、J-POPと声の出し方が違うだろうし、どうやって出すのかなって不安だったんです。合唱練習の時にみんなで歌ってみたらザ・合唱の声の集まりになっていたので、そこはもう安心してのびのびやろうと思いましたね。クラスの撮影の少し前に合唱練習があって、そこでだいぶ砕けて話せるようになったんです。それがクラスの雰囲気にも生きているなと思いますね。樫くんは指揮のポジションなので、実際に指揮の場所に立ってみんなを見ると、目が合う子が増えたような気がしてすごくうれしいです。

――指揮に挑戦して楽しいところ、大変なところは?

楽しいところはやっぱり歌っている人と目が合った時ですね。アイコンタクトの力ってすごく大きいんだなって思います。難しいのは全部です。指揮するに当たって、各パートの入りのところにタイミングを出さなきゃいけないという意味では、ソプラノ、アルト、バスの各パートももちろんですし、楽譜も全体的に覚えなきゃいけないんだなって。どこで強くなっていくのか、どこで小さくしていくのか、ここは伴奏に任せるところなのか、こっちが頑張るところなのかというところを全部見なきゃいけないポジションだなと痛感しています。

――このドラマは「ZIP!」(日本テレビ系)内での放送となりますが、「ZIP!」の魅力は?

昨年、1カ月だけ金曜日に携わらせていただいて、アナウンサーの皆さんのすごさを感じましたし、何より「ZIP!」チーム自体がすごく明るいんです。スタッフさんとアナウンサーさんとの連携やスタジオの雰囲気ができあがっているチームというのを感じていました。だからこそ、あの明るい雰囲気のまま、視聴者の方に届くんだと思います。

――「ZIP!」朝ドラマの印象は?

朝の5分間で放送するっていうことが絶妙だなって思いますね。「5分だったら手を止めて見よう」っていう方がすごく多いんじゃないかなって。その代わり、伝える側は1話5分であっという間だからこそ、すごく丁寧に作らないといけない。でも前作の「泳げ!ニシキゴイ」も視聴者の方に間違いなく届いていて。きっと作り手がみんなで一所懸命に作ったから、できていることなんだと思います。

――朝の放送ですが、細田さんのモーニングルーティーンは?

朝起きたら、まず顔を洗うことが一番ですね(笑)。僕は朝が苦手なので、どちらかというとスロースターターなんです。だから季節関係なく、冷たい水を顔に当てないと目が覚めなくて。だから、朝起きてすぐやるようにしてます。

――このドラマの見どころは?

合唱が軸となって物語が進んでいくんですが、それぞれのキャラクターの恋愛や受験といったストーリーがすごく丁寧に描かれている作品なので、いろいろな目線で楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。

Profile

ほそだ・かなた 2001年12月12日生まれ、東京都出身。最近の主な出演作にドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」(テレビ朝日系)、「家庭教師のトラコ」「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(共に日本テレビ系)、「ドラゴン桜」(TBS系)、映画『花束みたいな恋をした』など。2023年にNHK大河ドラマ「どうする家康」を控える。

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