全世界で、そして日本で、幾度となく上演されてきた名作「HAMLET‐ハムレット-」。その歴史にまた新たな一ページが加わる。9月に東京、大阪での上演が決定した。
ウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇の一つ「HAMLET-ハムレット-」に挑むのは、本作が舞台単独初主演、初のストレートプレイとなるSexy Zoneの菊池風磨。菊池にとっては、2015年9月に上演された「DREAM BOYS」以来約4年ぶりとなる舞台出演で、CDデビューから8年目となるSexy Zoneメンバーとしても初のジャニーズ以外の舞台への挑戦だ。
映像作品への出演は数多く、作詞を手掛けることもある菊池の読解力の高さが織りなす自然体な演技は、各所で高く評価されている。また、Sexy Zoneのコンサートの演出をメンバーの中心となって自ら手掛けるなど、見せ方を常に研究しており、それらの経験が、今回“ハムレット”を演じるにあたってどんな好影響をもたらすのか楽しみだ。
演出を手掛けるのは「クレシダ」「The Silver Tassie 銀杯」「プラトーノフ」などの作品で、卓越した演出力で高い評価を得ている気鋭の演出家・森新太郎。所属している演劇集団「円」での演出や、自身が主宰する「モナカ興業」での活動だけにとどまらず、プロデュース公演などでも活躍。2014年には、読売演劇大賞の大賞、最優秀演出家賞をW受賞している。シェイクスピア作品には、「夏の夜の夢」「ジュリアス・シーザー」「十二夜」に続き4作目の挑戦となる。東京グローブ座には初進出で、菊池と森の初タッグによってどのような世界観が描かれていくのか、注目される。
共演も、オフィーリア役に10代からジャンルを問わず幅広く活躍する実力派の南沢奈央、ボローニアス役に確かな演技力で舞台からテレビまで多くの作品に出演する大鷹明良、クローディアス役に俳優としての活躍にとどまらず、演出家、更にはミュージシャンとしても活動する大谷亮介、ガートルード役に元宝塚歌劇団星組トップスターで注目作への出演が続く安蘭けい。さらに、宮崎秋人、章平、風間由次郎、小柳心、味方良介、花王おさむなど、若手からベテランまで個性あふれるキャストが集結した。
ハムレットを演じることが決まった菊池は、公演に向けての思いを語った。
「今回出演が決まって、まさか自分がハムレット役をやらせていただくことになるとは思ってもみなかったので、とにかく驚いた次第です。もちろん喜びもありましたが、何より驚きが大きかったです。“ハムレット”は、作品自体に歴史と伝統があり、国内外においても、様々な方々が演じられてきた由緒正しき役であることは私でも百も承知ですので、かなりのプレッシャーを感じていることは否めません。ですが、やりたいと思ってやらせていただける役ではないからこそ、この機会に全身全霊で向き合いたいと強く思っております。また、Sexy Zoneの可能性を広げるきっかけになればと思っております。ハムレットという大役を、歴史と伝統に則り、真摯に演じて参りたいと思っております。その表現の中で現れる新たな菊池風磨をお見せすることを約束致しますので、ぜひご覧ください」
公演は9月8日(日)~10月6日(日)東京・東京グローブ座、10月9日(水)~10月15日(火)大阪・森ノ宮ピロティホールにて。チケットの一般発売は7月28日(日)。