脚本家の岡田惠和と演出家の田村孝裕が『不機嫌な女神たちプラス1』(2019年)、『パークビューライフ』(21年)に続いて3度目のタッグを組んだ新作・書き下ろし舞台作品『二次会のひとたち』を4月に東京、5月に大阪にて上演する。
岡田脚本に登場する一癖も二癖もある登場人物たちが繰り広げるストーリー。なぜか結婚披露宴には呼ばれず、結婚式の二次会の幹事に召集される、ちょっとワケアリ系でこじらせ系でひねくれ系の男女4人が繰り広げるコメディーだ。
出演は、四方田みどり役にはこれが5年ぶりの舞台出演となる美村里江。篠田花役に2020年に主演舞台も経験した内田理央。中内啓介役にはミュージカルから映像作品まで幅広い分野で活躍する東啓介。遠山信夫役には俳優としてだけでなく舞台演出なども手掛ける佐藤アツヒロといった個性的な4人の演技派俳優が集う。
繊細なタッチの物語世界とポジティブなキャラクター造形、会話劇で幅広いファン層に支持され、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」「ひよっこ」など数多くの国民的ヒットドラマを手掛けてきた岡田と、人間の中に潜むさまざまな関係性を鋭い視点で捉えて笑いの中にも人生の悲哀を描き出す田村が、タッグ3作目となる本作でも個性豊かな俳優たちと共に現代の女と男の深層心理をコミカル&シニカルに描き出す。
公開された本作のメインビジュアルは物語の行方を彷彿とさせる、初対面男女4人が集うシーン。彼らは、果たして無事に二次会をやり遂げることができるのか…? ビジュアルを見ただけでも、上演に向けて大いに期待が高まる。
[美村里江コメント]
岡田さんの描く、癖がありながら魅力的な女性、田村さん演出作に散見されるかわいらしいヘタレ男性など、どんな会話劇になるのか、台本を想像して楽しみにしている今です。時間をかけて積み上げる舞台は、ぜいたくな時間だと思っています。稽古場や劇場入りも毎日一番乗り、千秋楽には「もう一回最初から稽古と公演したいですね!」と言って「休もうよ!」と周囲に笑われたこともあり…。稽古・本番、共に大好き人間です。今回も共演者の皆さんとしっかり磨き上げたいと思います。
[内田理央コメント]
私自身、友人が結婚していく年齢になり「結婚式の二次会」という題材を身近に感じています。実際に結婚式に参加した経験は少ないのですが、披露宴には呼ばないけれど二次会の仕切りを頼まれる、というちょっと不思議な状況がどんな背景を抱えているのか。どのようにお話が進んでいくのか、今からとても楽しみです。久しぶりの舞台ということもあり、不安な気持ちもありますが、4人でのお芝居を楽しもうと思います。たくさんの方々にお届けできるよう精いっぱい頑張ります!
[東啓介コメント]
今回、本作に出演することが決まって、ドラマでお世話になりました岡田惠和さんとまたこうしてお仕事できること、本当にうれしく思います。また、4人で構成される物語がどのようなお話になっていくのか楽しみです! すてきな出演者の皆さまとお芝居ができることもうれしいですし、この作品がすてきになるよう精いっぱい頑張りたいと思います!!
[佐藤アツヒロコメント]
今回ご一緒させていただく皆さんは、この作品の物語と同じく初対面の方ばかり。でも、自分自身はこうした出会いで作品を作り上げていくのはとても好きですし、楽しみです。4人芝居ということで、密度の濃い会話劇になるだろうし、セリフ量も多くなるだろうと思い、 すでに覚悟を決めてます。そして、自分の役柄は”屈折の嵐のような、ひねた男”とあり、他の皆さんもクセのあるキャラばかりなので、演じる身としてどんなキャラに仕上げられるか、初対面の皆さんとどんなすてきな化学反応を起こせるか、今から待ち遠しいです。これまでの舞台人生で経験した引き出しをフルに活用して、自分自身の新たな部分を開花できればうれしいです。
公演は4月14日(金)~30日(日)まで東京・紀伊國屋ホール、5月6日(土)、7日(日)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。