3月31日(金)から東京・六本木トリコロールシアターにて横内謙介演出、今江大地主演の 舞台“Le gai mariage”『ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚』が上演される。
企画に当たって、“日本でもヨーロッパの香りのする新たな作品に出合える劇場を”(プロデューサー白樹栞)と建ち上げた六本木トリコロールシアター。フランスにはまだまだ日本に紹介されていないすてきな作品が数え切れず、こうした作品を日本に紹介したいと設立したSociété Le Théâtre Elysée。上演を待っている素晴らしい作品がいくつもある中から横内が選んだのが、この『ル・ゲィ・マリアージュ~愉快な結婚』だ。
2011年にモリエール 賞最優秀コメディー賞にノミネート! 以来、22年に至るまでフランス全土で何度も再演された本作。岩切正一郎の翻訳、横内の演出、キャストの熱演により、おしゃれなフランスの笑いをお届けしようとしている。
主演は、関西ジャニーズJr.としてコンサート、舞台など数々の ステージをこなし、23年からは本格的に俳優業に邁進する今江。本作が関西ジャニーズJr.卒業後の初主演舞台となる。今江が演じるアンリ・ド・サシーは、モテモテで女好きのドンファン。これまでに演じたことのない新境地に挑む。
アンリの親友で、彼と偽装の同性婚をするドド役には、ミュージカル 『テニスの王子様』4thシーズンの菊丸英二役で初舞台を踏んで注目を集める富本惣昭、アンリの友人の 弁護士ノルベール役には、17年のTBS日曜劇場「陸王」で俳優デビューし、以降話題作に立て続けに出演している緒形敦、アンリと恋愛中のエリザ役には、AKB48のメンバーで Team8とTeamAユニット(ハニーハーモニー)を兼任する一方ではドラマや舞台への出演も意欲的にこなしている清水麻璃亜、 アンリの父親・エドモン役には劇団扉座の創設メンバー として劇団公演では作品を支える役を多数演じ、個性派俳優として外部舞台作品やNHK大河ドラマなどにも多数出演している岡森諦が顔をそろえた。
モリエール賞最優秀コメディー賞にノミネートされたフランスの名作が、横内の手によって六本木トリコロールシアターのステージに新たに描き出される。
[演出・横内謙介コメント]
演出に当たって、学生時代からモリエールなどの古典劇、あるいはサルトルとかジュネとか哲学、不条理方面のフランス演劇には多少のなじみはありましたが、現代劇については何も知りませんでした。今回トリコロールシアターさんにお誘いを受けて、戯曲を何冊か読ませていただき、その豊饒さ、面白さに初めて触れました。その中で今の若者たちが生き生きと躍動するこの作品が気に入って、演出をさせていただきます。簡単に言えばウソからまことが生まれる類いのウェルメードな喜劇なのですが、ここには LGBTや人間性の解放、親子関係の回復など現代的なテーマが堅苦しくなく散りばめられています。岩切正一郎先生の翻訳がそれを鮮やかに描き出してくださいました。今江大地さんはじめ個性的で、若くてうまい俳優たちとわが扉座の岡森、少数精鋭で六本木のおしゃれな小劇場にふさわしい、上質な笑いと感動をお届けしたいと思います。
[今江大地コメント]
初めまして。今江大地です。僕が演じるのはアンリ・ド・サシーという人物で、物語ではモテモテで大の女性好き。結婚をせず女遊びの生活をしている。要するに嫌なやつだ。僕は人生で一度だけモテ期を体験していて、それは母校での教員実習の時。生徒たちから「大地先生」「大地先生」と呼ばれ、もうつかむところないよってくらいたくさんの生徒たちに腕をつかまれた。モテモテでした。そんな経験を生かせたらと思っています。ただタイトルの『ル・ゲィ・マリアージュ』を見て思うのは、これは一筋縄ではいかない。何か楽しいことが起こりそう。これからどんな舞台になるか楽しみです。ぜひ見に来てください。
公演は3月31日(金)~4月16日(日)まで、東京・六本木トリコロールシアターにて。