6月1日(木)から11日(日)まで、大阪松竹座で上演される高田郁原作の舞台「銀二貫」の成功祈願祭と製作発表が、3月16日に物語の舞台でもある大阪天満宮で行われた。
「銀二貫」は2009年に刊行されベストセラーとなった時代小説。浪花商人の人情味が笑いあり涙ありで描かれ、大阪の書店員らが選ぶ“Osaka Book One Project”の第一回受賞作でもある。
今回、ご当地大阪での舞台化で、銀二貫と引き換えに命を救われ丁稚として生きる主人公の松吉を演じるのは松竹新喜劇の藤山扇治郎。父の敵として松吉の父を討ち取る青年武士・建部玄武には関西ジャニーズJr.の室龍太。室は原作にはない玄武の弟・玄之助との二役を演じる。ほか、井川屋和助に桂ざこば、番頭の善次郎に曽我廼家文童、料理人嘉平に赤井英和らが出演。また、松吉と同じ井川屋で働く丁稚仲間の梅吉を、関西ジャニーズJr.の藤原丈一郎、亀吉を大橋和也、定吉を朝田淳弥が演じる。
大阪天満宮本殿では、スーツで正装した関西ジャニーズJr.の4人も、緊張の面持ちの中それぞれ玉串を奉納し成功を祈願。その後、共演者と共に製作発表会見に出席。ここでも緊張する様子を大先輩の共演陣に微笑ましく見守られながら、舞台への意気込みを語っていた。
<キャストあいさつ>
◎松吉:藤山扇治郎
本当に素晴らしい先輩方、ざこば師匠、赤井さん、また文童さん、洋さん、僕よりちょっと若いですけど宮嶋さんと関西ジャニーズのみなさん、関西を代表する素晴らしい方との『銀ニ貫』。時代小説はあまり読んだことがなかったんですが、『銀ニ貫』を初めて読みまして、一日で読んでしまいました。本当に愛情や人情や友情すべて詰まった素晴らしい作品ですので、お客様に喜んでいただけるよう精進して、またたくさんのお客さんに見ていただけるような楽しいお芝居にしていきたいと思います。
◎井川屋和助・桂ざこば
去年、(桂)米朝の追悼のお芝居で『地獄八景亡者戯』をやらせていただいて、これが何年ぶりでした。『~地獄八景』をきっかけにまたやりましょなぁ言うて、お願いしますとか言うてたら、もう今年でんがな(笑)。こら早いことこないになんねんなぁと。どうやって言えばいいか分からんけど、監督がちゃんとやってくれはるやろうと思いますわ。監督さんとはずっとお世話になっていて親しいので、ケンカできそうでごっつうれしいな思っています(笑)。とりあえず頑張ってやります、当たり前やけど(笑)。
◎建部玄武/玄之介:室龍太
今回こういう作品に出演できるということで、すごく緊張していますが、偉大なる先輩方がいっぱいいるので、力をお借りして自分も成長できたらなと思います。役については、原作にない玄之助という弟の役がオリジナルでありまして、それをどう自分らしく演じられるのかというのが自分の課題でもあります。(以前NHKで放送された)テレビドラマの方では事務所の先輩の風間俊介くんがやっていた役なので、その辺もすごくいろいろと緊張しております。関西Jr.もいっぱいいるので、その子たちもこういった舞台に出られるように、良い背中を見せられたらなと思います! お願いします!
◎梅吉:藤原丈一郎
本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。なかなかこういうあいさつは慣れないので緊張していますが、梅吉役で関西ジャニーズJr.の藤原丈一郎です。今回、時代劇は初挑戦ということで、右も左も分からない状況なんですけど、素晴らしいキャストの皆さんが出演されているので、いろんなところを吸収して頑張っていきますので、応援の方よろしくお願いいたします。そして、関西ジャニーズJr. 4人が出演させていただくということで、関西Jr.代表として頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。
◎亀吉:大橋和也
ジャニーズ以外での舞台は初めてなので、すごく緊張していますが、ワクワク感の方が大きいので楽しみです! “関西ジャニーズJr.”で“大橋和也”という名前を広げられたらと思います。そして、関西ジャニーズJr.のみんなの名前も広げられたらなと思います! はい、頑張ります! よろしくお願いします!
◎定吉:朝田淳弥
題名が「銀ニ貫」なんですけど、銀ニ貫というと当時の方からするととても貴重で、とても大切にされていたものだと思うんです。私は関西ジャニーズJr.の中だと「影が薄い」とよく言われていまして、その影をどうにか追い払えるように…。題名にちなんでなんですが、“平成の銀ニ貫”と呼ばれるような存在になりたいなと思います! 見に来てくださったお客様に「貴重やな」とか「大切にしたいな」と思われるような演技をしていきたいなと思います。私、朝田淳弥、関西ジャニーズJr.、よろしくお願いいたします!
◎真帆:宮嶋麻衣
こういう場は初めてですので、とても緊張していて唇もカサカサで。本当に素敵な先輩方と一緒にこんなに大好きな「銀ニ貫」でご一緒させていただけるというのはものすごいことだなと思います。私は岐阜県恵那市出身なのですが、岐阜がお話の中にも出てくるんです。高槻の芥川や大阪天満宮もそうなんですが、本当に大好きでキレイなところで、私自身も人情を肌で感じて心で感じてうれしいなと思いながら、まさかこんな役をいただけるとは思っていませんでしたので、一生懸命頑張りたいと思います。
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