ミュージカル『INTO THE WOODS-イントゥ・ザ・ウッズ-』が、1月11日から2日間のプレビュー公演を経て、1月13日に東京・日生劇場にて開幕。初日を迎えて、舞台写真とキャストのコメントが届いた。
本作は、『ウエスト・サイド物語』『太平洋序曲』『スウィーニー・トッド』など、名だたる名作ミュージカルを手掛けたスティーブン・ソンドハイム作詞・作曲、ソンドハイムの長年の盟友でもあるジェームズ・ラパイン脚本により、1986年に発表され、87年にブロードウェーで初演されたミュージカル。88年のトニー賞では、ミュージカル脚本賞、オリジナル楽曲賞、ミュージカル主演女優賞の3部門を受賞。これまでに世界各国で上演され、日本でも複数の演出家によって上演されてきた。
物語はタイトルの通り“森”を舞台に、魔女にのろいを掛けられたパン屋の夫婦と、赤ずきん、シンデレラ、ジャックと豆の木のジャック、ラプンツェルなど童話の主人公たちが登場し、それぞれの物語が交錯。劇中では、主人公たちの「I Wish(願い)」を乗せた言葉が目まぐるしく繰り出され、家族の絆や社会の矛盾といったさまざまなテーマを織り込みながら、誰しもが本質的、普遍的に持つ「人間の業」を描いていく。
演出は、クラシック音楽やオペラにも造詣が深い熊林弘高が初ミュージカルに挑戦。難解なソンドハイムメロディーの音符一つ一つから作品に隠されたテーマを読み解き、新翻訳・新演出で送る。
出演は、赤ずきん役を羽野晶紀、シンデレラより、シンデレラ役をミュージカル初挑戦となる古川琴音、継母を毬谷友子、義理の姉を湖月わたる、朝海ひかる、王子役を廣瀬友祐、執事役を花王おさむ、「ジャックと豆の木」よりジャック役を福士誠治、母親役をあめくみちこ、「塔の上のラプンツェル」よりラプンツェル役を鈴木玲奈、王子役を渡辺大輔、ナレーター・謎の男を福井貴一、パン屋の夫を渡辺大知、その妻をミュージカル初出演となる瀧内公美が務める。さらに、魔女役を宝塚歌劇団退団後初ミュージカルとなる望海風斗、巨人の声を麻実れいが演じる(物語50音順)。
この豪華キャスト陣が織り成す“伝説”のミュージカルがいよいよ開幕。どうぞご期待のほど!
[望海風斗コメント]
宝塚歌劇団を卒業してから初めてのミュージカル作品で、お稽古中は不安と緊張と興奮の連続でした。刺激的なカンパニーの中で、まだ自分を出しきれない歯がゆさも感じていました。しかし舞台に来た途端、この感覚! 知ってる! 大好きな空間!と、息を吹き返した自分に驚きました。きっと、ここからさらに作品が深まっていくのだと思います。千秋楽まで何が起こるか分からない! 森をさまよいながらも楽しみたいです。
[古川琴音コメント]
約2カ月の稽古期間、森の中をシンデレラに誘われるようにさまよい続けてきました。幕が上がればこの森を抜けられると思っていましたが、抜けた先に見えてきたのは、また深い森でした。一瞬の絶望、そして何とも言えない希望のようなエネルギーが湧いてきました。とんでもない作品に出会ってしまったようです。そんな物語へ皆さんを招き入れるのは少し緊張しつつ、正直ゾクゾクしています。一緒に楽しみましょう!
[羽野晶紀コメント]
あー! いよいよ始まりますね! 赤ずきんって、マジやばいかも!と、赤いずきんをかぶってしまい、気が付いた! でも行くわ! 森の中のおばあちゃん家へ! 行ってきまーす♪♪♪ 日比谷公園の前にある日生劇場の中の森の中でお待ちしています! あー! その後、大阪にある梅田芸術劇場の中の森まで行きたいの! 絶対! 絶対! 行きたい!と願うっ! 赤ずきんより。
[福士誠治コメント]
ジャック役を演じます、福士誠治です。僕にとって久々の熊林さん演出! ミュージカル! そして初めての日生劇場!と興奮する材料がたくさん。さらに、初めてがもう一つ。オーケストラでのお芝居です。初めてが多い作品の初日を迎えられること、楽しみしかありません。童話の中のキャラクターがたくさん出てきますが、簡単にはめでたしめでたしにはさせてくれないこの世界。かわいく、そして欲深く、舞台の上ではじけていこうと思います。ぜひ楽しみにしていてください!
[瀧内公美コメント]
初日を迎えることができ、大変うれしく思っております。笑い過ぎて? ふざけ過ぎて?イヤ真面目に試行錯誤をし続けたお稽古期間。毎日笑顔が絶えない稽古場で、熊林さんや皆さんと過ごす時間がとてもいとおしい日々でした。時に情熱的、チャーミング、シリアスにと展開が早過ぎて、何よりキャラクターがぶっ飛び過ぎていて、皆さん本当にあのおとぎ話のキャラクターなのかとさえ疑ってしまうあっという間の3時間。皆さまと共に劇場という森の中をさまよう毎日を楽しみにお待ちしております。
[渡辺大知コメント]
本格的なミュージカル作品に参加するのは初めてで分からないことだらけでしたが、2カ月半の稽古を経て、なぜ登場人物たちがセリフだけではなく、気持ちを歌に乗せるのかが少しだけ分かったような気がします。
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