室龍太主演、麻央侑希、高田翔ほかの出演で送る“ジャンク歌舞伎”『春風外伝2021』が、10月21日に新国立劇場 中劇場にて開幕。初日公演を前に公開ゲネプロが行われ、主演の室がコメントを寄せた。
2014年、15年に上演された舞台『春風外伝』は、時代劇の魅力をふんだんに盛り込みつつもタップ、ラップ、ストンプなど現代のパフォーマンスを巧みに融合した演出で大好評を博した舞台。1680年代、質素倹約を実施して強い規制により天下泰平を目指した八代将軍・吉宗と、対照的に倹約令を無視し規制を緩和する事で国を盛り上げようとした尾張藩の藩主・徳川宗春。本作は、ライバル関係だったといわれているこの二人の藩主の物語を大胆にアレンジする。
脚本は前回に引き続き米山和仁、演出は野坂実が務め、梅棒がエンターテインメント総合振付に決定。よりダイナミックに、よりエネルギッシュにパワーアップした21年版の『春風外伝』だ。
主演は、舞台での活躍目覚ましく、今作が今年6作目の舞台出演となる室。ほか出演に元宝塚歌劇団星組男役スターの麻央侑希、舞台出演を重ねて確かな演技力の高田翔をはじめ、櫻川めぐ、倉知玲鳳、山崎静代、石坂勇などレジェンドステージでもおなじみの俳優陣やさまざまなジャンルからキャストが集結した。
歌舞伎を起点とする日本人のDNAに刻まれた、時代劇の文化。大立ち回りやあでやかな着物姿、ど派手な舞台転換など、時代劇の舞台は日本人を熱くさせること間違いなし。二転三転する奇抜なストーリーに、現代のパフォーマンスを組み込んだ圧倒的なスピード感とエネルギーで魅せる圧巻のステージをアクション、殺陣、ダンスと各ジャンルに秀でたキャストで届ける。
[室龍太コメント]
緊急事態宣言も明けコロナ禍が落ち着いてはいますが、まだまだ気は許されない中で無事に初日を迎えられることを大変うれしく思います。今回初めて新国立劇場に立つプレッシャーもありますが、座長として45人という大きなカンパニーを任せられた以上、誰一人欠けることなく千秋楽まで引っ張っていきます。そして今回の『春風外伝2021』は、本当にハイテンションエンターテインメントという言葉がピッタリの作品となっております。うっせぇわって思われるぐらい一人一人のパワーがすごいです。そんな最高のカンパニーでお客さまに最高の作品をお届けいたしますので、お時間ある方はぜひとも劇場までお越しください。
公演は10月25日(月)まで、東京・新国立劇場 中劇場にて。