誰も知らない答えを探して“りんご”に人生の全てを懸けた男とその家族の実話を基にしたオリジナルミュージカル『りんご』が、屋良朝幸主演で11月に上演が決まった。
本作は青森のりんご農家・木村秋則氏の実話を基に、当時「できるわけがない」と否定的な意見が多かったりんごの“自然栽培”に人生を懸けた彼の生きざまとその家族の半生をダイナミックに描いていく。
ここ数年、日本のみならず世界中が地震や洪水、地球温暖化、感染症などの自然の驚異にさらされている。自然との共生共存が叫ばれる今日、自然と向き合い、その恐ろしさを知り尽くした家族の物語は、人類に求められている“with 自然”の重要さを伝える作品となりそうだ。
農薬にむしばまれる家族の体を気遣い、無謀とも思われるりんごの自然栽培に挑み続けた主人公・木村秋則役を、屋良が務める。舞台『DOGFIGHT』やミュージカル『EDGES -エッジズ-2022』、音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』などでも主演を務め、舞台出演のほかに振付師としても活躍をしている屋良が本作にどう挑むのか、期待が高まる。
公演の知らせを受けた木村氏も「今から上演がとても楽しみです」と語っている本作。どうぞご期待を!
[屋良朝幸コメント]
ここ近年、地球環境がだいぶ変わってきました。ここ日本でも、異常気象のニュースがよく目に留まるようになりました。僕たちの知らない所では、もっと大変な状況になっている自然環境があります。SDGsというワードが広まってきている今、人間も変わる時が来たんだなと。木村秋則さんの物語を通して、どうすれば自然と人間が共生していくことができるのかを考えるきっかけになればと思います。“不可能”を“可能”に変える強い信念と探究心は、これからの時代に最も必要なチカラであり、次世代の若者たちに大切なものを残せるきっかけになるのではないのでしょうか。この物語がどのようなエンターテインメントになるのか、今から楽しみです。
公演は11月19日(土)~12月7日(水)まで、東京・自由劇場にて。