2020年に内博貴主演で小説家太宰治の生きざまを描いた舞台が、新キャストと共に装いも新たに「浪漫舞台新装『走れメロス』~小説太宰治~」として復活。その大阪公演が、3月5日に大阪・森ノ宮ピロティホールで開幕した。
小説家である太宰治の若き頃、多くの作家たちとの友情や彼が愛する女性たちとの愛や苦悩に満ちた波乱の人生を題材としている今作。太宰と共に当時を駆け抜けた、親友で作家の檀一雄が書き上げた回想録「小説太宰治」をベースに舞台作品として書き下ろされている。
数々の舞台作品で活躍を続ける内が、小説家太宰治役に再び挑む。新装上演に当たり、小山初代と太田静子の2役を佐藤江梨子、山崎富栄役を北原里英、津島美知子役を原史奈、檀一雄役を生島勇輝、佐藤春夫役を市川知宏、柿野要一郎役を小川史記、高橋幸雄役を石井智也、山岸外史役を井上雄太、マダム夢子役を輝有子、山崎晴弘役を下村青といった実力派俳優が務める。さらに、内との舞台作品初共演となる内海光司は、太宰が信頼を寄せる小説家の井伏鱒二役を演じる。
初日公演を前に、前日に公開ゲネプロと開幕直前取材会が行われた。取材会には、内をはじめ佐藤江梨子、北原里英、原史奈、生島勇輝、下村青、そして内海が登壇。内と内海が公演に向けた思いを語った。
[内博貴コメント]
――意気込みをお聞かせください。
私自身は、2020年より2度目の出演となります。前回とキャストの皆さんが大幅に代わって、新しい作品になっていると思います。前回よりもブラッシュアップされた内容になっていますので、最後まで精一杯頑張りたいと思います。
――上演時に「男の色気を意識して」と話をしていましたが…?
大人の方が多く、魅力的な女性陣の方々ですから、負けないように頑張ろうと意識してやっています。自分自身の大人の色気が出ているかは分かりませんが…。
――メッセージをお願いします。
森ノ宮ピロティホールの舞台に立たせていただくのは、僕自身も久々。地元、大阪からスタートできるのをすごくうれしく思っています。大阪公演は短い期間ですが、お時間ある方は、ぜひいらしていただければと思います。お持ちしております!
[内海光司コメント]
――意気込みをお聞かせください。
井伏鱒二役、内海光司です。本日は、僕の婚約発表記者会見に来ていただき、ありがとうございます。(スベってますと内に指摘される一幕があって)こんな感じで和気あいあいとやってます。井伏さんの小説などを読ませていただきながら、稽古も進めてきました。そんな中、内はマンガなんか読んで余裕そうでしたが(笑)、とにかく内についていくだけです。
同所での公演は終了。東京公演が3月12日(土)~21日(月)まで、東京・自由劇場にて。
©浪漫舞台「走れメロス」公演実行委員会2022/撮影:大西二士男