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「花嫁未満エスケープ」で“お子ちゃま”彼氏を好演!中川大輔にインタビュー

ドラマ「花嫁未満エスケープ」で、結婚適齢期を迎えた主人公・柏崎ゆう(岡崎紗絵)と7年付き合い、結婚になかなか踏み切らない彼氏・松下尚紀を演じる中川大輔にインタビュー。“お子ちゃま”彼氏を好演する中川に、尚紀という役とどう向き合ってきたのかを聞いた。彼が今、人との関わり合いの中で大切にするものとは?

――演じる尚紀は素直でかわいらしい役どころ。演じる上で、どんなところを意識してきましたか?

“お子ちゃま”彼氏というのが大きなイメージとして念頭にありました。そういう部分をドラマ前半でどれだけ出せるのかを考えて、最初のうちはお子ちゃま彼氏な尚紀をどんどんパワーアップさせていきました。台本を読んで、“こんな感じに振る舞うと子どもっぽくできるな”など、考えながら演じましたね。あとは深見とどれだけ差を作ることができるのかも、大事なポイントでした。できる限り深見の真逆をいきたいなと思っていました。

――深見はすごく冷静でオトナな男性ですね。

そうですね。深見と尚紀の“大人っぽさ”と“子どもっぽさ”の差があればあるほど、この作品は面白くなるだろうなと思いました。だから僕としても、プライドをなくして(笑)子どもっぽさを出そう、と。そういう意識で演じてきました。

――尚紀は演じやすかったですか?

演じやすかったですし、尚紀のように人と積極的に関わっていく役は演じていて楽しかったです。

――ドラマに登場する女性陣からは「あり得ない」といった意見も出ている尚紀ですが、中川さんご自身から見て、理解できる部分とそうではない部分を挙げるなら?

演じる側からすると、あんまり嫌なヤツだと思ったことはないんです。僕は尚紀の過去ももちろん知っているし、全体のストーリーを通して彼の心の中も自分でイメージしているので。うーん…かわいい人だと思って演じていたんですけどねぇ(笑)。それに尚紀は、ゆうちゃんが率先して家事をしていると思っているので、悪意はないんですよ。ただ僕としては、家事を全くしなかったり、大切な人の誕生日を忘れたりする尚紀に共感はできませんでした。

――中川さんご自身は、誕生日や記念日などを忘れずにいられるタイプなんですね。

覚えていますし、サプライズをするのが好きなので。買い物も好きで、この前も後輩に服をいきなりプレゼントしたりして! そういうことをするのが楽しいタイプなので、そこは尚紀と違う部分なのかなと思いました。

――尚紀に対する印象に変化や、演じていく中で見つけた“尚紀らしさ”はありますか?

職場のシーンでスーツを着て撮影した時は、僕がイメージしていた以上に仕事ができる人なんだなと思いました。監督と話しながら演じていく中で、子どもっぽいだけではないんだなということが段々と分かってきたというか。家だと全てのスイッチがオフになっちゃう人で、それ以外の場所ではとても魅力的な人なんですよね。男らしい部分もしっかりとあるんだなと、演じていく中で気づきました。

――監督から「もっとこういうふうに演じてほしい」といった、具体的な演出はありましたか?

“お子ちゃま”な面以外で言うと、外では家よりもずっとカッコよく…という、そのギャップは大切にしていたと思います。仕事場のキビキビ感と家でのダラダラ感の差ですね。監督と、ギャップを魅力的に見せていこうというお話をしました。

――中川さんご自身が、人付き合いをしていく上でこれだけは大切にしようと思っていることは?

相手に共感することが大事だと思っています。ある学者さんのお話に「男性は話していると“解決”を試みる」とあったんです。相談相手としては解決を求めているわけではなく、まず共感してほしい場合が多いと聞いて、確かにそうだなと。考えてみると、僕はこれまで相手に共感することがあんまり多くなかったような気がして、相手の気持ちに寄り添うことをもっと大切にしたいと思いました。そしてそれは人付き合いだけじゃなく、お芝居でも大切にするべきだなと。もっと相手役に共感しようという心構えで演じたら、相手役の気持ちが分かるようになって、共感がお芝居上のコミュニケーションをより豊かにしてくれるんだと気付きました。

――ゆう役の岡崎さんとも、お芝居する上でしっかり向き合えたという感覚が?

はい。岡崎さんは本当に真正面から僕と向き合ってくれましたし、僕も、真剣に向き合えたと思っています。前半の尚紀のキャラクターは人に共感できるタイプではなかったので、撮影のタイミング的に、僕自身もあまり共感について考えがまとまっていない時期に演じられてよかったなと思っています。逆に、11話では人の気持ちが分かるようになった尚紀が出てくるんですけど、僕自身が「人の気持ちをもっと知りたいな」と思っていたタイミングに撮影できたシーンだったので、ちょうど役と自分が重なって一緒に成長していけた気がしています。今この記事を読んでいただいている視聴者の方に、その違いを感じてもらえたらうれしいです。6〜8話までの尚紀と11、12話の尚紀は別人になっているはずです!

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