1965、69年刊行、作家・山崎豊子の長編小説「白い巨塔」。大阪の大学病院を舞台にした同作は、医療ドラマの枠を超えて人間の本性に迫り、山崎豊子作品の中でも最高傑作との呼び声が高い。
主人公・財前五郎役に岡田准一を迎え、テレビ朝日が開局60周年を記念した超大型ドラマスペシャルとして、5月22日(水)から5夜連続で「白い巨塔」を放送する。
既に、財前の同期の内科医・里見脩二役を松山ケンイチ、財前の愛人でバーのホステス・花森ケイ子役を沢尻エリカ、そして財前の師である第一外科教授・東貞蔵役を寺尾聰が演じることが発表済みだが、このたび全キャストが発表になった。
財前の義理の父で圧倒的な財力を誇る産婦人科医・財前又一役には小林薫が決定。娘婿である財前を、自身の悲願でもある浪速大学第一外科教授の座へと押し上げるべく、金という“実弾”を使い、教授選に関わる人物たちを次々と取り込んでいく。豪快かつ狡猾な財前又一という男を小林がどのように体現するのか、今から期待が高まる。
浪速大学医学部長・鵜飼裕次役には松重豊。学内政治にも精通し、現在の医学部長という座に君臨する鵜飼は、東と決別し、教授選に臨む財前を自身の一派に取り込もうと画策する。名バイプレーヤーの松重は、今作ではどのような存在感を見せてくれるのか。
そして浪速大学病理学科教授の大河内恒夫役には、岸部一徳が決定。野心むき出しの財前をあまり快くは思っていない大河内は、教授選に公正を期すため選考委員に名乗りを上げる。岸部の重厚感のある芝居と深みのある眼光は、白熱する教授選にさらなる緊迫感を与えそうだ。
さらには、椎名桔平、八嶋智人、高島礼子、柳葉敏郎、岸本加世子、市毛良枝、浅田美代子、筒井道隆、小林稔侍といった名だたる実力派俳優たちから、夏帆、満島真之介、飯豊まりえ、斎藤工、山崎育三郎、民放のゴールデンタイムのドラマはこれが初出演となる向井康二(Snow Man)、市川実日子、美村里江、徳永えりといった第一線で活躍中の若手俳優陣、一癖も二癖もある演技派俳優たちまでが一挙集結し、「白い巨塔」という唯一無二の名作に挑む。
2019年の「白い巨塔」の幕開けは、もうすぐそこだ。
「白い巨塔」
テレビ朝日系
5月22日(水)~26日(日)
後9.00から5夜連続放送