2023年、日生劇場開場60周年を迎えたのを記念して、音楽劇『精霊の守り人』が上演される。

本作は数々の文学賞に輝き、これまでTVドラマやアニメ、ラジオドラマなどさまざまな形で親しまれてきたファンタジー小説の名手・上橋菜穂子の原作による「精霊の守り人」の初の舞台化。

精霊の卵を宿した幼いチャグム皇子と皇子を守るすご腕の短槍使い、女用心棒・バルサの冒険をスペクタクルあふれる音楽劇として届ける。

バルサ役には５月にミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』での主演が控え、日生劇場で２作品連続での主演となる明日海りお。Ｗキャストとして、AKB48、NMB48での活動を経て、昨今は『Endless SHOCK』『スワンキ ング』などミュージカルで頭角を現す梅田彩佳が演じる。

その他、バルサを見守る呪術師見習い・タンダ役には今井翼、山崎樹範のWキャスト。呪術師のトロガイとチャグムの母・二ノ妃の二役に雛形あきこ、帝に仕える武人である狩人のジン役に渡部秀、星読博士のシュガ役に水石亜飛夢、ジンの部下であるゼン役に小野塚勇人（劇団EXILE）、同じくユン役に健人、チャグムの父で新ヨゴ皇国の帝を唐橋充が、チャグム役は黒川想矢と込江大牙がWキャストで演じる。また、声の出演として、麻実れいが作品を彩る。

演出にはTVドラマ「精霊の守り人」(第３部)や大河ドラマ「麒麟がくる」（共にNHK）の演出を手掛け、舞台作品でも活躍するNHKエンタープライズの一色隆司を迎え、舞台ならではのバルサとチャグムの物語を立ち上げる。脚本は劇団マカリスター主宰の井上テテ。

バルサ役の明日海と梅田、タンダ役の今井と山崎のコメントをお届けする。

［明日海りおコメント］

『精霊の守り人』にバルサ役で出演させていただきます、明日海りおです。小説から、アニメ、マンガ、ドラマとさまざまに生まれ変わってきたこの作品が、今回の舞台上で一体どのように繰り広げられるのか、私自身、不安とワクワクが入り混じっております。腕の立つ用心棒ということで、軽やかな身のこなし、足運びの確かさ、精神のたくましさ、そして何よりバルサとバルサに関わる人たちの心の触れ合いが、生の舞台ならではの瑞々しさを感じていただけるものになりますよう、丁寧に取り組んで参ります。ぜひ劇場に足をお運びください！

［梅田彩佳コメント］

今回、『精霊の守り人』 でバルサ役を演じさせていただきます、梅田彩佳です。まだまだお稽古や本番に向けて深掘りをさせていただかなければいけませんが、バルサの目の奥にある、”決意、強さ、優しさ“を理解し、そして愛して、お客さまに届けられればと思っております。東京、そして全国いろいろな場所に行かせていただきますので、たくさんの方にお会いできるのが楽しみです。よろしくお願いいたします！

［今井翼コメント］

この壮大な運命の物語に、タンダとして生きられることをとてもうれしく思います。運命に翻弄（ほんろう）されながらもたくましく成長するチャグムとバルサとの冒険、そして仲間との絆の物語は、僕自身、楽しみで仕方ありません。エンターテインメントを通じて、年齢や性別関係なく、心が躍る瞬間を全国の皆さんと共有したいと思っています。劇場でお会いできる日を心待ちにしています。

［山崎樹範コメント］

毎回新たな役を頂くたびに新たな命を頂き、稽古の中でその命を育てていきます。作品そのものもキャスト、スタッフが一丸となって育てていきます。その過程がとても好きです。そして本番を迎えた時にお客さまに見ていただく緊張感も好きです。何より私は舞台の上が大好きです。どの瞬間よりも生きていると感じます。私が生きる意味は舞台上にあります。私は舞台が大好きです。でもまだまだ片想いです。今回、この『精霊の守り人』で、両想いになれるように頑張ります。

公演は７月29日（土）～８月６日（日）まで東京・日生劇場にて。

また本公演は、舞台鑑賞が初めてとなる多くの子どもたちの心に末永く残る作品を目指し、家族で楽しめる「日生劇場 ファミリーフェスティヴァル公演」として、日生劇場公演の後、８月から10月にかけて大阪、新潟、千葉、山口にて上演。また、各地の小学生を学校単位で無料招待するニッセイ名作シリーズ公演（鑑賞教室公演）としても５道県を巡回する。

なお、日生劇場では開場60周年を記念して、上演時間を拡大した特別公演も上演される。