――具体的にどんな音楽をこれから勉強して目指していきたい? いつ頃、何がきっかけでエイトを抜けてジャニーズを辞めるという決断にいたったのか?
渋谷 考え始めたのは35歳を過ぎたあたりからで、年齢的なタイミングというのもありますか、人生半分くらいきたのかなとぼんやり考え始めたことが最初で。この意思が自分の中で固まったなと感じたのは今年の1月あたりだと思います。意思が固まった以上はなるべく早くお伝えしないと、今後のことを考えるといろんなご迷惑が大きくなるだけかなと思いまして、このタイミングになったということですね。音楽というものを今までちゃんと勉強したことがないので、そういった音楽の学校なのか。そういうところもいろんなものがあると思うので、そういうところにまずは行って学びたいなということです。
――それは関ジャニ∞にいる状態ではできないことなのでしょうか?
渋谷 できるできないはまあ、できなくはないとは思いますけど。
――やめるという決断までされたということは特別な思いが?
渋谷 そうですね。今まで自分は音楽が好きだということで活動してきたんですけど、ここ何年かは特に音楽の活動をたくさんやらせていただけて。グループとしてもそうですし、個人としても音楽活動をさせていただけた中で、自分としてはすごく命がけでやらせていただいたつもりなんですが、その経験があったからこそ更にそこから先の人生は自分の責任、自分だけの責任でやれるかということに今後の人生かけてみたいという思いです。
――味園ユニバース、ソロツアー、ロックフェスといったところから、だんだんそういう気持ちになっていった?
渋谷 そうですね。ここ最近は特に音楽活動が多かったですから。
――年齢的にも人生のこと考えてということでしたが、具体的に活動の中できっかけになったことがあった?
渋谷 これっていうきっかけっていうよりはずっと音楽が好きで活動してきたというのもあって、これがきっかけっていうのはないですが、同じことになりますけども最近音楽活動があったうえでそれだけで、自分の中でこの21年間全てというそういう感覚なんですけど。いろんな音楽活動をここ最近させていただけてたというのが自分の中では大きいですね。
――一部ではバラエティー番組に出るのが嫌だったとかそういうような報道もありましたが。
渋谷 責任もって否定させていただきます(笑)。
――それはノリノリで?
渋谷 はい。
――いろいろな活動を通して、渋谷さんにとって関ジャニ∞とはどういう存在?
渋谷 もう間違いなく自分の中で一番大切で大きい存在で、家族より長く長い時間を共に過ごしてきた人たちなので。なので中途半端な覚悟や中途半端な思いでは何一つできなくて。何をするにも全員本当に命がけで取り組んできたからこその今があると思ってるんで。自分もその経験があったからこそ今回の決断にいたったので。本当に心からの感謝と心からの申し訳ない気持ちと、です。
――もっとメンバーに甘えて、関ジャニ∞にいながらあとちょっとだけ自由に勉強させてほしいというような思いは?
渋谷 なかったです。
――ここはきっぱり?
渋谷 はい。
――2月15日に事務所に伝えて、その後メンバーへご自身の言葉でどんな風に伝えた?
渋谷 今まで自分は音楽が好きで活動をしてきて、その中で年齢的なことも考えることもあり、今後の人生は自分で音楽を一から学んでいきたいという意思が固まったので、事務所を辞めさせていただきたいという意思を伝えました。
――他のメンバーからの挨拶をどんな気持ちで聞いた?
渋谷 もう感謝しかないです。本当に申し訳なさと。どんな理由があれ、どんな自分の決断だとしても、迷惑をかけてしまうことは間違いないことなので。そこに関してはただただ申し訳ない気持ちしかないんですが、にも関わらず今一人ひとりのメンバーが言ってくれた言葉っていうのは、頑張って来いよっていうような気持ちを僕は感じ取れたので。本当に、感謝しかありません。
――15歳から21年間ジャニーズ事務所に入っていま思うことは?
渋谷 ほんとによかったなと思ってます。本当にいろんな経験をさせていただきましたし、特に15歳という年齢から21年間という多感な時期もそうですし、そういう時間をこのジャニーズというところでいろんなお仕事をさせていただく中で自分という人間も作られてきたので。本当そうですね、感謝しかないですし、今後の人生もジャニーズというところで21年間、そして関ジャニ∞というグループで活動させていただけたんだというのは自分の人生において一生の誇りだと思うので。そこの感謝と誇りというものを常に胸において生きていきたいと思っています。
――逆に大変だったり、しんどかったことは?
渋谷 うーん。しんどかった…。楽しいことしかなかったですね。それは1人じゃなかったですから。ありがたいことに、仲間がずっと横にいてくれたんで。なんか誰かがつらそうなときは助けてあえて来たのがこのグループのいいところなんで。特に大阪から一緒に出てきたということもあり、すごく絆が深い仲間ではあるので。本当に、だからつらいというよりはそういう助けられたりとかっていう楽しい良い時間がほとんどでした。