今年春からスタートした、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズ。残念ながら、新型コロナウイルス感染症による自粛要請の影響で5月上演作品までは公演中止が続いているが、夏以降も話題作が続々登場してくる。中でもまず注目は、まさに“夏の陣”6月~8月の3カ月連続で行われる「三谷幸喜三作品三ヶ月公演」だ。その三作品の第二弾となるのが『三谷幸喜のショーガール』。
『ショーガール』は1974年から1988年まで、福田陽一郎脚本・構成・演出で、木の実ナナ、細川俊之の2人の出演でPARCO劇場にてシリーズ上演された劇場の歴史を語る上で欠かせない作品だ。大人の恋の物語を歌と踊りで綴った本作は、多くのクリエーターたちに愛され、そして影響を与えた。その一人が三谷幸喜だった。「いつか自分も福田さんのショーガールのような舞台を」という三谷の熱い思いが形になったのが、福田への最大限のリスペクトを持って2014年からスタートした『三谷幸喜のショーガール』だ。そして2020年、新生PARCO劇場で三谷流「ちょっと小洒落た大人のコイバナ」ショーが開幕する。渋谷の大人の夜を飾る。
今回、三谷は演出だけでなく、脚本・作詞・構成も務める。そして振り付けを本間憲一、作曲・編曲を荻野清子が担当。キャストは川平慈英とシルビア・グラブの2人だ。
第一部が大人のコイバナを三谷幸喜の書き下ろし脚本と共に荻野清子が作曲し、ちょっとこじゃれたショートミュージカル、第二部は華やかなショータイムとなる。誰もが聞いたことのあるポピュラーナンバーを、圧倒的な歌唱力を持つ2人が歌い上げる。
公演は7月16日(木)~8月7日(金)まで、東京・PARCO劇場にて。上演は同時期に上演の三谷幸喜新作『大地』終演後の後10.00からとなる。大阪公演は8月15日(土)、16日(日)、サンケイホールブリーゼにて。