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「ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女」山寺宏一インタビュー

――ある意味、見えていなかったデスラーの一面、内面の繊細な部分が新たに見られる章になっているかもしれませんね。
そうですね。スターシャはいなくなってしまいましたが、「イスカンダルの欠片」の一つであるサーシャへの思いもあるので注目していただきたいです。ただ、その割にはかなりヤマト任せな部分があるというか、デスラーはきっかけを与えて去ってしまう感じもありましたけど(笑)。

――大切なタイミングで出てくる存在感と。遺跡の発掘なども。
“シャルバート”が第四章においても、この先の章においてもポイントになってくると思います。デスラーとして抱えるいろんな思いが、第四章の冒頭の「これまでのあらすじ」に全部表されています。

――各章の冒頭、これまでの物語を各キャラクターの目線で振り返っていく部分で、この章ではデスラーの思いも描かれていますね。
はい。第四章の冒頭はデスラー目線だ!と思ったら、すっごくうれしくて! 素晴らしい、さすが福井さんはすごいなと思いましたね。あれだけ長く複雑な物語をキュッキュッとまとめてしまうんですから。あのシーンがね、シリーズ通して大好きですね。そこも楽しみにしてほしいなと思います。

――ああいう形で見ることで、それぞれの思惑や気持ちはどんな風に交差しているのかが分かりますよね。
そうなんですよ。すごくよくわかるでしょ?

――だからこそ、デスラーにも寄り添いたくなりますし。
そうですね。あ~よかった、冒頭に出られて!(笑)土門(竜介)がやっているのに、なんで俺ができないんだ!って言い出すところでした(笑)。土門くんは、大活躍ですからね。 ただ土門がそういう風にピックアップされるのも、リメイクシリーズならではだなと思います。やっぱりいいキャラだなと思います。

――ヤマトシリーズを継承する、新しい世代を代表するキャラクター、という感じがします。
そうそう。それがより一層、群像劇としての厚みを持たせていると思う。オリジナルよりさらに、群像劇としての魅力を強めてるんじゃないかなと感じています。

――冒頭から見どころというとですね。
なんなら僕は、あのシーンだけをいつでも見られるようにしておきたいって思うくらい(笑)。それぐらいうれしいです。

――展開としても、全七章のうちの第四章ということで物語も折り返し。それでもまだまだ謎が多いですね。特にデザリアムは謎だらけで…。
皆さん、きっと考察されているんじゃないでしょうかね。第四章でだいぶ分かってくることもあるけど、まだまだ、分からないこともいっぱいあると思います。いろんな伏線や謎を散りばめているので、第五章以降も楽しみにしていただけたら。ただ、デスラーからすると、デザリアムの行動すべてが「おいおい」って感じですけど(笑)。

――確かに、デスラー目線で見た物語が、きっと山寺さんの前には広がっているんだろうなと思いました。ヤマトクルー目線に立って見る物語とは、違うものが見えてきそうです。
そうですね。デザリアムの作戦ではありますが、第四章では地球のガミラス人も辛い目にあってしまうんですよね。それはデスラーとして心が痛いけど、一方で、デスラーも過去にだいぶやっちゃっている部分もあって。あと、これまでの『REBEL3199』シリーズで一番ショックを受けたことは、第二章でデザリアムのトップであるスカルダートが、1000年先の未来まで我々は知ってるんだということで、この先の歴史を見せるシーンがあり、そこでデスラーに関するあることがテロップで出されるんですよね。「テロップかい!」と思って(笑)。これはね、“ナレ死”以上の衝撃ですよ。おいっ! と思って、僕は一度、映像を止めましたよ(笑)。1000年分の出来事だから、どーんって一気にいろんな事実を提示されるのは分かるんだけど、突きつけるなよ!って。

――色々な意味の衝撃がある作品に。
考えてみたら、衝撃でもなんでもないんですけどね(笑)。だったら他の人の情報も出してよって。でも、そうしてピックアップされてデスラーの情報が出てくるっていうことは、やはりデスラーというのはみんなにとって大きな存在であり続けたんだなっていう嬉しさもあります。

――歴史に名を刻んだ人物であり、それだけ大きな存在だったということですもんね。
そう! だから、演じてる僕としては喜ぶべきことなんですね。

――そして、どうやら次の章でもデスラーが大活躍だとか…?
そうなんですか?(笑) アフレコをした感じ、活躍していたかどうか…? でも引き続き頑張ってデスラーを演じさせていただきましたので、まずは第四章を。そして第五章も楽しみにしていてください!

公開情報
「ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章 水色の乙女」
全国の映画館にて上映中

プロフィール
やまでら・こういち 1961年6月17日生まれ、宮城県出身。主な代表作に、『アラジン』ジーニー役、『ルパン三世』銭形警部役、『新世紀エヴァンゲリオン』加持リョウジ役、『それいけ!アンパンマン』のチーズ、カバオくん役など多数。

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