今井翼が“ほほ笑みの国”タイを、北から南まで1600キロにわたり鉄道で旅する「今井翼 タイ縦断鉄道の旅」が4月16日にスタート。それに先立ち取材会が行われ、今井が番組への思いやタイでのロケの思い出を語った。
――タイを北から南へ鉄道で縦断してみての感想を教えてください。
僕自身もともと旅好きで、一人旅をすることが多くて。でもコロナという期間が続いていた分、そういう機会がなかなかなかったので、改めて旅に出られる喜びを感じましたね。
――鉄道の旅ということで、いろいろな列車に乗ったと思います。
そうですね。車両としては日本では懐かしいような車体でした。その車窓からの景色も旅の醍醐味だなと思います。さらに寝台特急に乗るのも人生で初めてで、ワクワクする反面、「落ち着いて眠れるかな」という不安がありました。でも電車の揺れが気持ちよくて、すごく熟睡感があり、気づいたら到着寸前でした。
――ドラマや映画とは違う、「旅番組」を撮影した感想は?
ドラマはワンカットずつきちんとカメラ割りがありますが、今回は本当に僕自身が楽しんでやらせていただき、等身大の僕が反映されていると思います。夜行列車にしても日中にしても、飛行機で時間が短縮できる時代の中で、異国の地で電車に乗って1つ1つの町を目指して行くということ、そして駅に降り立った時に見えるその町の景色に違いがあり、そこに楽しみや発見がありました。
――ロケの中で一番印象に残っている場所は?
7日間でものすごい移動距離だったので、一番に「これ」というのはなかなか難しいんですが…、首都バンコクで電車ではなく船で周遊したときは「田舎から都会に来たんだな」という差を感じました。それに、バンコクには小型船に乗って、左右にあるいろんなお店を巡る水上マーケットも楽しみました。僕は絵を見ることも好きなのですが、ちょうどアトリエがあり、思わず象の絵を購入しました。実は今回のロケで象に触れた際に象の瞳がすごく純粋でキレイな目をしてる印象があり、まさにそういった絵と出会えたんです。
――象に乗ったのは初めてですか?
象を近くで見ることがあまりないし、象が鼻で食べ物を取ってそのまま口に運ぶことって本当にあるんだって思いました。今回は象に触れて、乗ることもできて、象の上に座ってみる景色はすごく特別なものがありました。触ってみると、弾力のある質感でした。それもタイならではの経験でしたね。
――象にキスされるシーンもありました。
最初、吸い付くように思いっきり来たのでびっくりしちゃいました(笑)。でも象の大きい耳やお鼻、全てが愛くるしい印象でしたね。
――プライベートではどんな旅を?
スペインは僕がフラメンコをやっていることと、スペインの画家、特にダリが好きなので、「自分自身の感性を磨く」というのがある種のテーマになっています。それとは逆で、自分自身を開放させて、リラックスするために行っているのがハワイです。ニューヨークはお仕事を休んでいる間に、改めて基礎からダンスをやってみようと思って行きました。やっぱりエンターテインメントな街だけに、レッスンで踊ることもそうだし、毎晩ショーの観劇を楽しみ、自分自身の原点回帰の時間になっていました。
――旅の荷物のこだわりは?
自分で言うのもあれですが、一人旅をしていく中で、必要最低限にすることが大事だと思ってます。現地で買ったものが空いているスペースに入れられますし、飛行機を降りてからバゲージを待たなくて良いというもあり、今回は1週間キャリーバッグで旅をしていました。私服で過ごしていたのですが、下着や靴下はもう処分していいものを持っていきました。そうすれば帰りに荷物を減らすこともできますし。
――次回旅に出るとしたら、どこに行きたい?
今回はチェンマイから縦断して、最後はサムイ島へ。もっとタイを知りたくなりました。タイの方々とは礼節にしても人の目をしっかり見て話してくれたり、きちんと挨拶をしてくれたりして。仏教というところで日本と根底でつながるものがあるからこそ、日本人がタイにハマる理由が分かった気がします。第2弾があればプーケットに行きたいです!
――この旅の中で、神秘的だった場所や瞬間は?
神々しいくらいのお寺がありました。日本ではなかなか見られないような、遠くからでも神々しさが分かるくらいに金で覆われているんです。その中には1体だけシルバーの大仏様や1つ1つポーズが違う大仏様がいました。そのお寺に行った日が「仏教の日」で、タイの方が大仏様に感謝を伝えたり、手を合わせたりしていたんです。神様にきちんと向き合っている国として、素晴らしく神秘的だなと思いました。あとは象ですね。乗って分かったんですが、象はうまく人間が下りられるようにしてくれるんです。そこも自分の中では神秘的に感じました。
――印象的だった食事はありますか?
やっぱりカレーです。もともとあまり辛いものが得意ではなくて、でも今回タイに行って、エスニックのスパイスだったら大丈夫だということを実感しました。正直、最初は食事の面で不安があったんです。でもいろんなところで食事をしていくと、「タイ料理っておいしい!」とすごく思いました。
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