ドラマ

本宮泰風&山口祥行「日本統一 関東編」インタビュー!

山口 投げ飛ばしていいわけなくない!? それこそシリーズの最初のほうですけど、僕が階段から落ちるシーンの撮影があったんです。撮影前に「階段落ちるの怖いよ」って言ったら、本番で泰風に蹴り落とされそうになったんですよ。

本宮 「じゃあ俺が落としてやるから」ってね。

山口 あれは怖かったなぁ…(笑)。

――撮影は俳優さんの力量やさじ加減に委ねられている部分が大きいと?

山口 たまに心配になって「監督大丈夫ですか?」って聞くけど、「うまい具合に編集してやるよ!」と言ってくれるので本当に心強いです。ただ、照明技師に「色が黒い」という理由で怒られるのは納得いかない!

本宮 ヤマは色が黒くていつも怒られているんです(笑)。

山口 もう無茶苦茶ですよ!

――「日本統一」の現場にしかない空気感があるのですね。

山口 ありますね。今回出てもらった寺島進さんや岩松了さんとかは昭和の江戸っ子気質を持った人たちだから、特にこういう現場が大好きみたいです。

本宮 ヤマはセリフが入っている役者さんが嫌いなんですよ。それで岩松さんに「この現場はセリフを覚えてこないでいい現場ですから」とか言っていて。それにだまされた岩松さんのシーンの撮影は、ホント大変だったんだから(笑)。

山口 ヒャハハハ!

本宮 もちろんまるっきり覚えてないわけじゃなくて、ヤマの話を聞く限りは短いカット割りで撮っていくものだと思っていたみたいで。それが、意外と長回しだったからすごく困ったという(笑)。俺がメーキングカメラを回していたら、「だって山口さんが…!」っていう岩松さんの切ない声が入っていたからね。

山口 あはははは! だって岩松さんが「こんな長セリフどうしよう!」って困っていたから、「覚えなくていいんですよ」って言っただけだもん(笑)。

――田村もセリフが多いと思いますが、山口さん自身はいつもどうやって撮影を?

山口 僕はテスト(本番前のリハーサル)でやれば覚えられるので。

本宮 この人は天才なの。

山口 それは泰風もね。しかも彼は台本を作ってますから!

――本宮さんは本作の総合プロデュースも担当。台本を作る段階でセリフを頭に入れているのですか?

本宮 いやいや、入っていないですよ。作るのと覚えるのは別の作業なので。それに僕が全部書いているわけではなくて、あくまで脚本家とやりとりしながらつくっている作品ですから。しかも、いざクランクインする時にはもう次の本を作っていたりするので、頭はもうそっちにいっているんですよ。でも本を作るために何度も話し合うので、確かに記憶に残ってはいるのかも。

山口 脚本家とも常にやり合ってるもんね? 俺、その席に一度だけ行ったことがあるんですけど、もう二度と行きたくないです(笑)。怖いんだもん!

本宮 やっぱりバイオレンス作品というのは、“そういう”現場から生まれるので。

山口 ね、怖いでしょ?(笑)

――最後に、「関東編」のお互いの見どころを教えてください。

山口 それはもう、泰風のこのカッコよさでしょう。背が高くて、身体がごっつくて、イケメンで。とにかくカッコイイから見てください。今一番モテますから(笑)。

本宮 どこでだよ!

山口 はははは! でも本当に、今回はヤクザと警察組織がうまいこと手を組んだ話で、あまり日本にはない作品になっていると思います。アジア圏ではよく見掛けるものではあるんですけど、そういうのを日本の民放ドラマでやれるということで、そこも見どころになると思います。

――山口さんの見どころは?

本宮 今回、氷室の心の動きというのはそんなに描かれていないんですが、その部分を田村が担ってくれています。話が進むにつれて、“憎んでいた相手を命を懸けて守りたくなる”という田村の心の動きをうまく演じてもらったので、そこは見どころになっていると思います。

山口 …セリフは覚えてないですけど。

本宮 セリフは覚えてないけど(笑)。存在感でごまかしてます。

山口 ふふふ(笑)。

本宮 「日本統一」の女性ファンはヤマがほぼ1人で担っているので、そういう意味でも田村に注目です。多分THE RAMPAGEのファンの方も、ヤマのことを好きになっちゃうと思います。

山口 そしたらもう、俺もTHE RAMPAGEですよ。

本宮 気付いたら、ヤマが17人目のメンバーになっているかも(笑)。

「日本統一 関東編」

日本テレビ系 4月13日スタート

毎週木曜 深0.59〜1.29

Profile

もとみや・やすかぜ 1972年2月7日生まれ、東京都出身。ネオVシネ四天王の一人。最近の主な出演作に、ドラマ「ちむどんどん」(NHK)、映画『BAD CITY』『仁義なき幕末』など多数。「日本統一」、『静かなるドン』では総合プロデュースも務める。

やまぐち・よしゆき 1971年8月6日生まれ、東京都出身。同じくネオVシネ四天王の一人。最近の主な出演作に、映画『罪の声』『劇場版 山崎一門 〜日本統一〜』『BAD CITY』、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)など多数。

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