ドラマ

本宮泰風&山口祥行「日本統一 関東編」インタビュー!

2013年に始まった任侠シリーズ「日本統一」は、横浜出身の不良である氷室蓮司(本宮泰風)と田村悠人(山口祥行)が“侠和会”のさかずきを受け、極道界の頂点を目指す物語。近年、配信を通して幅広い世代から人気を博している本作が、ついに地上波全国放送に打って出ることに。

「関東編」では、侠和会組員が何者かに襲われて死亡してしまうところから展開し、警察と侠和会、そして日本を揺るがす大きな組織の存在が描かれる。

放送を控え、高校時代からの親友であり、本作を共に作り上げてきた仲間でもある本宮と山口の対談を実施。自由で豊かな2人が作り上げる「日本統一」の現場とは?

――DVDから配信、地上波ローカル放送を経て、ついに民放キー局での放送を迎えます。

本宮 このシリーズが続いてある程度たった時に、民放キー局での放送も目指し始めていました。なので、自分としては“やっとここまできたか”という気持ちですね。

山口 でも、いわゆる“任侠モノ”だから、地上波放送するためにどこまで対応できるのかが不安ではありましたよね。

――民放ドラマとして届けるために、レギュラーシリーズと変えている部分も?

山口 それはもちろんたくさんありますよ。

本宮 いつもやっているレギュラーシリーズをそのまま民放でやることはできないというのは最初から分かっていたので、やるならきちんとテレビサイズにしないといけないなと。でもそれが分かっていても苦労はたくさんあって。正直、「これもダメなんだ」っていうことの繰り返しでした。例えば、人を殺すシーンなどは任侠モノならどうしても入ってくるわけですが、その描写を生々しくできないとか、そういう一つ一つの制約が想像以上に厳しくて。それでも、メーカーのプロデューサーとどこまでできるか話し合いながら落としどころを見つけていきました。

――地上波ドラマというフィールド自体も、時代が変わるにつれて描かれる内容も変わっているように感じます。そんな中でも絶対に変えたくないもの、大事にされた「日本統一」の精神は?

本宮 それは“人の心”ですね。善いものは善い、悪いものは悪いということで。今回でいうと、警察って捜査するのには許可が必要だったり、令状を取らないと調べられなかったり、さまざまな手続きが必要になってくるんです。その手続きをしている間に、犯人が逃げてしまうことがあったりするんですよね。氷室と田村はそういう法律を守らない裏社会の人間なので、無駄な手間を取らずにスッと調べることができるんです。でも、それは結果的に法を犯していることになるわけで。今回はそんなふうに“正義ってなんだ”みたいなところをテーマにして視聴者に問い掛ける作品になっています。基本的に「日本統一」はずっとそういうテーマの下で作ってきていて、“悪い人は殺される”という勧善懲悪を描いていますが、殺人は犯罪なわけですよね。これってどうなんでしょう?という問い掛けは、ずっと作品の根底にあるテーマで、そこは変わらず大切に描いています。

山口 僕らが泰風を主体に「日本統一」を作る上では、その“勧善懲悪”を視聴者さんに対して分かりやすく伝えるところが基本にあるんです。そのテーマを通して、初めて「日本統一」に触れる方々にも感情移入してもらえたらなと思っています。でも、そんな堅苦しくなく見なくてもいいです。ふわっとした気持ちで見てもらえれば、きっと楽しめると思います。

本宮 悪い人がいいことをしている、みたいな不思議な感覚がこの作品にはあると思います(笑)。

山口 いい人ももちろんいいことをしたいけど、決められたルールの中ではなかなかすぐに動けないっていうもどかしさがあるよね。

――そこで氷室と田村は裏社会のやり方で助けていくわけですね。

本宮 見ている人はきっと、2人が正義の味方みたいな錯覚を起こす瞬間もあるでしょうけど…2人は犯罪者ですから、さぁどうでしょう?っていう。そういう善悪を描きやすくするために任侠の世界を借りてドラマを作っているだけなんですよね。だからすごく見やすいんじゃないかなと思います。

山口 もともとこの作品は、緊張しながら見てもらう任侠モノではなく、肩の力を抜いてリラックスした状態で楽しんでもらえるものとして僕らは作ってきているので。それがうまい具合にテレビサイズに収まっていたらいいかなと思います。

――「関東編」で初参加となった青柳翔さんと藤原樹さんについても教えてください。藤原さんはクランクインの日、とても緊張していたそうです。

本宮 そんなことないでしょ。

山口 そんなことないよね。楽しんでいたと思うよ。だって、俺らの目の前で踊ってくれたし!

本宮 確かに(笑)。

山口 むしろこっちが緊張したくらい。「わ、RAMPAGEだ!」と思って(笑)。

本宮 アーティストだし、それに若くてパワーがあったよね。

山口 そう、若い!

――青柳さんはいかがでした?

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