７月と８月に東京・明治座、大阪・新歌舞伎座にて『隠し砦の三悪人』が上演される。

『隠し砦の三悪人』とは、戦国の時代を舞台に敗北した秋月家の侍大将、真壁六郎太が若く美しい世継ぎの姫と黄金200貫を無事に同盟国へ送り届ける使命を果たすため、偶然出会った百姓2人を巻き込んで危機的状況下をくぐり抜けていく冒険活劇。監督が黒澤明、主演を昭和の名優・三船敏郎が務めた映画は1958年の公開から長き時を経た今でも国内外から高い人気を誇っている。

お家復興のために、決死の脱出劇を繰り広げる屈強な侍大将こと主人公・真壁六郎太はテレビドラマ「遺留捜査」（テレビ朝日系）、舞台『Ｑ』などで抜群の演技力と存在感を放つ上川隆也に決定。百姓の又七役には、俳優を中心に近年はバラエティー、MC、声優など多彩に活躍する風間俊介。太平役はドラマ「相棒」（テレビ朝日系）の米沢守役などで知られ、上演台本・演出を手掛ける横内謙介主宰の劇団扉座所属の六角精児が務める。さらに、ヒロイン・雪姫役にはアイドル、モデル、俳優とマルチに活躍中の櫻坂46小林由依、真壁六郎太の最大のライバルである猛将・田所兵衛にはテレビから舞台まで多岐にわたって活躍している宇梶剛士。人気と実力を兼ね揃えた俳優陣が集結する。

上演台本・演出は、ストレートプレイからミュージカル、さらには『スーパー歌舞伎 II ワンピース』などさまざまなジャンルの作品を手掛けている横内謙介が務める。

日本が誇る活劇映画の舞台化という挑戦にはまさに打って付け。令和の『隠し砦の三悪人』に乞うご期待を！

キャスト５人から公演に向けたコメントが届いた。

［上川隆也コメント］

これは一つの冒険です。越えて行かなければならない壁の高さは計り知れません。ですが、今年150周年を迎える明治座さんと、そして演出の横内さんとその冒険に出てみたいと思いました。これまで一度も舞台化されたことのない大名作に挑む試み。楽しんでいただける作品にするべく力を尽くします。ご期待ください。

［風間俊介コメント］

『隠し砦の三悪人』。言わずと知れた、黒澤明監督の名作を、令和に舞台で皆さまにお届けする。今、自分に、すごいことが始まると言い聞かせております。国内外問わず、多くの作品に影響を与え、今も色あせない『隠し砦の三悪人』の舞台に出演させていただくので、背筋を正しつつ、目いっぱい楽しみたいと思っています。この作品にあふれる覇気や活力を、客席で直に体感していただけたら幸いです。

［六角精児コメント］

黒澤作品の舞台化を明治座で。しかもこのキャストで。「ただもう楽しみでしかない！」それに尽きます。全力で臨みたいと思います。

［小林由依（櫻坂46）コメント］

『隠し砦の三悪人』という歴史あるすてきな作品に携わらせていただき、とても光栄に思います。私自身、舞台経験があまりないのですが、偉大な先輩方や演出の横内さんなど、さまざまな角度から舞台演劇のことを学び、成長し、皆さまに素晴らしい作品をお届けできるよう努めたいと思います。この夏『隠し砦の三悪人』で、カンパニーの皆さま、ご観劇くださる皆さまと忘れられない夏の思い出ができることを楽しみにしています！

［宇梶剛士コメント］

『隠し砦の三悪人』の舞台に出演できる喜びと同時に身が引き締まる思いです。 映画で描かれている空気感を自分なりに模索しながら、横内さんや上川さんはじめ共演者の方々と向き合って良い作品にしていきたいです。ぜひ劇場で、登場人物たちと一体となって戦国の世を楽しんでいただけたらうれしいです。

公演は７月28日（金）〜８月13日（日）まで東京・明治座、８月24日（木）〜27日（日）まで大阪・新歌舞伎座にて。