ダンス、生バンド演奏、映像、照明、衣装、演出…。全てが長年の経験と、常に新しいことを吸収し続ける香取から生まれた、究極のエンターテインメント。21年、22年の明治座&京都劇場公演を踏襲してここ数年のソロ音楽活動の集大成を見せながら、さらに進化した音楽性や表現の可能性を見せ付けるライブだった。シンプルにまっさらな香取慎吾を見せる瞬間もあれば、スーパーアイドルとして空間の全てを完璧に支配する瞬間も。そこには、アーティストとして、アイドルとしてはもちろん、プロデューサーであり演出家でもある香取の全てが詰まっていた。何より、彼はスポットライトが、大きなステージが、たくさんのファンの前に立つことが似合う人だ。香取が一番輝くのはステージの上。改めて、それを目の当たりにした。
オフィシャルグッズとして発売されたペンライトは、全15色を手動で切り替えられるもの。ライブ中は各々が曲のイメージや演出に合わせて自由に色を変えていて、それがまた彼らのライブらしい光景でいとおしい。だが、基本は香取の長年のメンバーカラーである緑色が会場全体を埋め尽くしていたのも胸が熱くなる光景だった。長く積み重ねてきた香取とファンの関係性は、こうしてこれからもずっと続いていく。その中で、常に視野を広げ進化しながら、新しい景色を見せ続けてくれる香取。“アイドル”という人生のあり方を切り開いていくその姿から、今後も目が離せない。
香取慎吾LIVE「Black Rabbit」
3月14日(火)15:00、15日(水)15:00 兵庫・神戸ワールド記念ホール
全席指定 9,800円
ライブ公式サイト:https://black-rabbit.jp/
香取慎吾×SEVENTEEN
「BETTING」配信中
ワーナーミュージック・ジャパン公式サイト:https://wmg.jp/shingo-katori/
文◎関亜沙美