ドラマ

堀田真由「オカルトの森へようこそ」インタビュー

――このドラマの中で、一番苦労した点は?

CGで出てくる化け物ですね。後にCGで合成するので、どれくらいの大きさなんだろうだとか、どのくらいの距離でいるんだろうとか、全員が同じような答えを持ってやらないと、完成した時に大きな差が生まれてしまうんです。それは現場でどれくらいの化け物なのか、どこの場所に何匹くらいいるんだとか、どれくらいのパワーで追い掛けてくるかとか、白石さんの頭の中にあるものを皆さんと話し合いながら作りました。

――劇中ではアクションも披露されています。

私も少しだけアクションに挑戦しています。実は撮影に入る前に「『ドラゴン・タトゥーの女』という作品を見てください」と監督に言われ、アクションの参考にしました。主人公のような「本音を言わない強さの中に人間らしい弱い部分もある」という感じで演じてほしいとのことだったので、それをイメージしながらアクションシーンに挑みましたね。アクションも他の作品でやったことなかったので楽しかったです。でも、まさか人ではなく化け物と戦うとは思ってなくて…(笑)。良い経験にはなりました。

――市川と黒石をはじめ、ナナシ(飯島寛騎)、麻里亜(筧美和子)、江野(宇野祥平)が一致団結して化け物たちに立ち向かっていくストーリーです。現場の雰囲気は?

劇中の関係性と同様、本当に一致団結していましたね。撮影は昨年の真夏で、山の中はほとんど車が通れないので、皆さんと「頑張ろう!」と励まし合いながら山を登ったのが今振り返ればいい思い出です。

――共演者の方との印象的なエピソードはありますか?

筧さんは唯一一緒に行動する女性キャストの方だったので、すごく仲良くさせていただきました。もともと筧さんのYouTubeを拝見していたのでそのお話もしましたし、虫や日焼け対策などのケアをお互いに協力しながら撮影していましたね。

――真夏の撮影中、役に立ったアイテムはありますか?

すごく暑くて、塩分が大事だというのを実感して、梅干しをずっと食べてました。はちみつが入ってるようなものはちょっと苦手なので、塩味が強いしょっぱい梅干しばかりでしたね。走ったり叫んだりするシーンがとても多かったので、エネルギー消費を抑えるためにずっとお菓子も食べてて。常に現場のバッグにお菓子をいっぱい詰めていました(笑)。それから日焼け対策のために、お昼の休憩の時に1度パックして、ご飯食べてまたメークしてました。それでも真っ黒になっちゃいましたけど。

――撮影中のムードメーカーは?

やっぱり宇野さんですかね。率先して、皆さんに話し掛けてくれましたね。私は以前、宇野さんと主演作品でご一緒させていただいたことがあって。宇野さんが「また主演という形でお会いできてうれしいです」っておっしゃってくださったのがうれしかったです。宇野さんには、困った時に相談にも乗っていただきました。「生っぽさを大事に演じる部分が難しい」っていう話をしたら、宇野さんが「それが良さでもあるんじゃない?」って言ってくださって。それから「こんな座長で大丈夫なんでしょうか」って話した時も「それが良さだし、やりやすくていいよ」って答えてくださって。良いチームワークにするために座長としてもっともっと盛り上げなきゃいけないというプレッシャーを感じながらも、性格上前に前にというタイプではなく不安に思っていたので、すごく心強かったです。

――座長として意識的に現場でやっていたことはありますか?

声を出すことですかね。現場で一番声を出そうと思って。本番前の「よーい」のタイミングで、先に声を出す。叫びながら走るなど腹から声を出すことも多かったので、「私ここまで上げていきます!」という意思表示をしてから、本番に入ってました。声を出すとエネルギーも出るし、皆さんにもパワーが湧き出たらいいなという思いで。主演ではあるけれども年齢は一番下だったので、何でも試行錯誤しながらでした。それでもやっぱり市川として真ん中に立つには、市川として率先していかなきゃ、助監督として盛り上げなきゃという思いでできることを考えていましたね。

――撮影中ホラーを感じた瞬間はありましたか?

撮影は日が暮れるまでだったんですけど、帰る頃にはちょっと暗くなっていて。廃墟もありましたし人気がないところだったので何か出てきそうだなと、堀田真由としてはすごく怖かったです。でも撮影中は皆さんがいてくださったので、なかなか行けない場所に行けて楽しかったですね。ホラーを感じた瞬間…そういえば、泊まっているホテルで、電車が動いていない時間に電車の音を聞いたんです。次の日に、隣の部屋に泊まっていたマネジャーさんに「夜中に電車動いてましたよね?」て言ったら、「動いてなかったですよ?」って言われて。でも、私には寝られないほどうるさく聞こえていたのでおかしいな…と思った、ぐらいですかね。

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