出演者２人で10人の登場人物を演じるミュージカル『ダブル・トラブル』～2022夏 Season A～ が、７月28日に東京・オルタナティブシアターにて開幕。公開ゲネプロおよび、全キャスト出席の取材会が行われた。

本作はボブ＆ジムのウォルトン兄弟によって書かれた抱腹絶倒のミュージカルコメディー。作詞家ボビー・マーティンと作曲家ジミー・マーティンの兄弟が、ハリウッドのメジャームービーの曲を書くという大チャンスをつかむが、与えられた時間はたったの数時間、気に入ってもらえなければ即クビ！　恋に仕事に大奮闘！　果たして兄弟の運命はいかに…。

本作の出演者は２人のみ、演奏はピアノだけ。歌って踊って曲を書くボビー＆ジミー兄弟を演じながら、映画会社の社長や秘書、演出家、司会者、スター女優など…次から次へと現れる登場人物、およそ10人もの人物をたった２人で演じる。

翻訳・訳詞は高橋亜子、演出はミュージカルやストレートプレイ、ライブ演出などジャンルレスな活躍を見せるウォーリー木下が務める。

「～2022夏 Season A～」は、浜中文一、相葉裕樹、日野真一郎（LE VELVETS）、横山賀三の出演で８月14日（日）まで同所にて。以降、８月16日（火）～30日（火）まで有楽町よみうりホールにて林翔太、寺西拓人出演のミュージカル『ダブル・トラブル』～2022夏 Season B～、９月５日（月）～13日（火）まで自由劇場にて林、寺西／原田優一、太田基裕出演のミュージカル『ダブル・トラブル』～2022夏 Season C～を上演する。

取材会には、この日のゲネプロに出演した浜中、相葉、Season Aの日野、横山だけでなく、Season B、Season Cに出演の林、寺西、原田、太田の全キャストが登壇した。

最初にあいさつした浜中は「ゲネプロの時は、どの舞台でもそうですが、自信をなくすんです。記者さんたちが撮影に必死で全然笑ってくれなくて。でも今回は意外といけた。そこまで心が折れなかった」と笑いを誘い、「A、B、Cとシーズンがありますが、まずSeason Aからいいスタートを切ってB、Cへとうまくつなげて、最後のCで華麗に終われたらいいなと思います。（お客さんには）体調に気を付けて、元気な姿で劇場にお越しいただけたらうれしいです」とメッセージを伝えた。

同じくゲネプロ出演を終えた相葉は「Season Aは出演者が４人で、組み合わせをシャッフルして稽古をするなど難しい点もありました。でも時間がない中で“もうやるしかない”と。僕もゲネプロを終えて、自信が持てる場所と、持てない場所がはっきり分かれました」と、初日を迎えた思いを語った。

撮影◎岡千里