――11話の台本を拝見した時、尚紀の変化にとても驚かされました。
ドラマの時間軸としては、ゆうちゃんと尚紀が別れてから半年くらいの歳月が流れているんです。その中で彼なりに頑張って成長したんだということが、きっと画面越しにも伝わると思います。ただ以前よりも人の気持ちが分かるようになった分、11話くらいからゆうちゃんがすごくつらい状況にあることを痛いほど分かってしまうんですよね。共感力が高過ぎるのもつらいのだと、尚紀を演じながら感じました。物語としても、ゆうちゃんが深見と幸せになるのか、尚紀と幸せになるのか、それとも何か違う道があるのかが描かれていきます。“結婚”に振り回されてきたゆうちゃんが最終的にはどのような選択をするのか、期待して見ていただけたらうれしいです。
――ドラマでは相手を思いやる大切さが描かれると同時に、ゆうを通して自分をいたわることの大切さも描かれていると感じました。中川さんがご自身をいたわるために、ご褒美的にしていることはありますか?
僕はものすごくマイペースなタイプで、もともとそんなに無理することがなくて(笑)。その日のテンション次第で、変に無理をしないで過ごしたいなと思っています。例えば元気がないときに無理やりテンションを上げにいったりはしない。元気が出ないならそれなりに過ごすことができたらいいのかなと思っています。きっと尚紀もそういうタイプだと思うんです。無理をしないからあんな感じになっている…というか。このドラマは、ゆうちゃんは人のために尽くし過ぎているから自分を持とう、逆に尚紀は自分のことしか考えてないからもっと人の気持ちも考えられるようになろう、というお話なんですよね。そう考えると、二人それぞれの成長の仕方を見ていただけると思いますし、自分はどっちのタイプかなと考えながら見ることもできるんじゃないかと。ちなみに僕は完全に尚紀タイプです(笑)。もともと自分のペースを崩さずに行くタイプだったので、もうちょっと人と合わせたり共感力を高めることができたらいいなと思いながら、尚紀と一緒に成長させていただきました!
Profile
なかがわ・だいすけ 1998年1月5日生まれ、東京都出身。最近の主な出演作に、映画『味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ〜の?』、「満たされメシ」(テレビ朝日)、「金田一少年の事件簿」(日本テレビ系)、『極主夫道 ザ・シネマ』など多数。
「花嫁未満エスケープ」
テレビ東京系 木ドラ24
毎週木曜 深0.30~1.00
©「花嫁未満エスケープ」製作委員会
文◎田中莉奈
2