――これまでで印象的だったのは、ローランドラーですか?
ローランドラーは、印象的ではあるんですけど、彼はもう本当にあのままなんですよ。収録中に中居さんからツッコまれている通り(笑)。ローランドラーの緊張が伝わってきて僕らの方が疲れる、みたいな。中居さんの言葉を借りると、“浅瀬でパチャパチャやってる”感じなんですよね。でも、そこにたまに本物が混ざってくる。本気で突き詰めている人、その中でも“ハイボール男児”は、本当に突き詰めていて、出してくれるハイボールがすごくおいしかったのが印象的です。僕は本番中にも関わらず、若干酔っ払っちゃいました(笑)。そういう本物の知識を持った人に、中居さんが一般の人の目線で話を聞いてくれるから、コアな知識がすごくカジュアルに入ってくるんですよね。僕は出てはいなかったですけど“洗濯沼男児”の回もすごく印象に残っています。あれを見て、紹介されていた洗剤をめっちゃ買いましたもん。でもあれも、僕とか前田さんのような人だけだったら、多分、視聴者はよく分からないまま話が進んでしまうと思うんですよ。だけどそこを、あえて1回分からない振りをしたりしていろいろな質問をしてくれる中居さんってスゴいなって、隣で見ながらいつも思っていますね。
――明石さんから見る中居さんはどんな方ですか?
まず、本当に普段ジャージを着てるんだなって思いました(笑)。収録終わりにエレベーターでちょっと一緒になった時、すごくオシャレなジャージを着た人が乗ってるなって思ったら中居さんだったんですよ(笑)。ジャージしか着てないって聞いて、“またまた~”って思っていたんですけど、本当にジャージでした。あとはやっぱり、共演者思いなんですよね。僕も普段は会社をやっている人間でプロの演者ではないですし、新・日本男児も基本的には素人さん。そこにいい感じの“振り”をしてくれるんですよね。バレーボールでいうと、トスを上げるのがうまいセッターみたいな感じ。“こう上げてくれたら受ける方はこうするだけでいいね”というところに振ってくれる。非常にやりやすい。座って話に参加してさえいればちゃんと番組として見られるものにしてくれる安心感があります。あの“中居正広”というすごいキャラクターで盛り上げるわけではなく、番組全体の作りや一緒に出る人を際立たせることで面白さをつくっていこうという、プロデューサー気質みたいなものをすごく感じます。
――中居さんからのむちゃぶりも怖くない?
たまに、中居さんが謎に気に入っている、僕を昔の香港マフィアに仕立てるむちゃぶりがあって、何回かそれを振られているんですけど、それが比較的突然くるんですよね。僕も“なんで今これをやるんだろう”っていう気持ちはあるけど、信頼している中居さんの振りなので全力で応えられるようにしています。
――中居さんと一緒にやってみたい企画は?
僕的にはやっぱりサウナが好きなので、“サウナ男児”を「やってみたいやってみたい」ってスタッフさんには言っているんですけど、なかなか通らないですね(笑)。この番組ではサウナ男児は普通過ぎるのかな。もっと突き抜けないといけない。もっとニッチに“こんなのくる!?”みたいなものを考えたいですね。一度、新・日本男児側の席に座ってみたいと常々思ってはいるので。でもあっちに座っちゃうと、今度は今の席に戻ってこられなくなるかもしれないって思って、決めかねています(笑)。
あかし・がくと ワンメディア株式会社代表取締役CEO。共感を生むストーリーテリングをベースに1,500本以上のスマートフォン向け動画をプロデュース。2020年7月に「動画の世紀 The STORY MAKERS」を出版。
「新・日本男児と中居」
日本テレビ系 毎週金曜 深0.30~0.59
※地上波放送後に配信あり。Huluでは過去の放送も配信
©日本テレビ
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