新海誠監督の美しくも切ないアニメーションの金字塔を朗読劇として初めて舞台化した恋を読むvol.3『秒速5センチメートル』が、10月21日(水)に東京・ヒューリックホール東京で開幕した。
俳優の“言葉”とアニメーション、音楽を有機的にリンクさせ、舞台だからこそ実現される特別な体験を目指し、2018年にラブストーリーの朗読劇シリーズとして産声をあげたシリーズ「恋を読む」。2018年に第1弾『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、2019年に第2弾『逃げるは恥だが役に立つ』を上演した。どの公演も多種多様なジャンルからトップクラスの人気と実力を誇る豪華キャストたちが集結。演劇ならではの生の“言葉”の力で新たな形の恋物語をお届けし、評判となった。
第3弾となる今回は、映画『君の名は。』で世界にその名を知らしめた新海誠監督の美しくも切ないアニメーションの金字塔「秒速5センチメートル」を朗読劇として初めて舞台化。『桜花抄』『コスモナウト』『秒速5センチメートル』の3つの短編の連作というユニークな形で描き出される、胸を締め付けられるような恋の物語は2007年に劇場公開された後、たちまち大きな反響を呼び単館上映ながらロングラン、海外での映画賞を受賞するなど大きな話題となった。
少しずつページをめくるように過去と現在を行き来しながら進んでいく物語と移りゆく季節の情景を、この朗読劇のために新たに作られた美しい映像と共に描き出し、誰もが一度は経験したことがあるような切ない恋の物語を表現。互いに引かれ合いながらもすれ違い、結ばれることのない運命の男女の切ない恋を描いたこの傑作ラブストーリー。朗読劇という新たな表現を用いて、交わらない二人の運命の切なさをダイレクトにお届けする。
[遠野貴樹役/入野自由 コメント]
朗読劇の難しさを痛感しながら格闘し、新たな発見と楽しさに夢中になり、濃密な稽古期間を過ごすことができました。チームワークもかなり良い! このステージでしか表現できない『秒速5センチメートル』。そして、各々のチームでしか見られない『秒速5センチメートル』が完成しつつあります。あとは、会場にお越しくださる皆さん、配信でご覧になる皆さんの力が必要です。共にこの作品を完成させましょう!
[篠原明里役/桜井玲香 コメント]
改めて、繊細でとても美しい物語だと感じました。アニメーションもとてもすてきですが、朗読劇という形で、この作品の持つさらなる魅力を感じていただけると思います。今回は生配信もあるので、劇場にいらっしゃる方はもちろん、生配信でご覧になられる方にもしっかりと伝わるように努めたいです。
[田村芽実/澄田花苗コメント]
台本を初めて読んだ時から、この作品に参加させていただけることに幸せを感じていました。その気持ちは稽古を重ね、作品や花苗ちゃんの心に寄り添えば寄り添うほど強くなりました。朗読劇ならではの『恋』をお客様にお届けできるよう精一杯努めます。ぜひ、劇場でも配信でもご覧ください。
恋を読むvol.3『秒速5センチメートル』
公演日程:10月21日(水)~25日(日)
会場:ヒューリックホール東京
原作:新海誠
脚本・演出:三浦直之
出演:入野自由×桜井玲香×田村芽実/海宝直人×妃海風×山崎紘菜/前山剛久×鬼頭明里×尾崎由香/梶裕貴×福原遥×佐倉綾音/黒羽麻璃央×内田真礼×生駒里奈/(全日程出演)篠崎大悟、森本華 ※公演日程順
撮影◎阿久津知宏