今年春から2021年まで続くPARCO劇場オープニング・シリーズ パルコ・プロデュース2020。今年9月の上演作品『ゲルニカ』のヒロインに上白石萌歌が決まった。
PARCO劇場オープニング・シリーズの秋の陣第一弾を飾るパブロ・ピカソの『ゲルニカ』。作・長田育恵と演出・栗山民也が初タッグを組んで贈る新作舞台。栗山が、スペイン内戦時のゲルニカ無差別爆撃を描いた画家ピカソの『ゲルニカ』に出会って以来20年以上温めてきた構想を基に、長田育恵が人々の人間ドラマにフォーカスして物語を紡いでいく。
今回、上白石萌歌が演じるのは、ゲルニカの貴族の家に生まれ、閉ざされた世界にいた少女・サラ。今年20歳を迎え、若手女優としてドラマや映画でも活躍目覚ましい彼女が、満を持して栗山民也演出作品に初登場する。裕福な少女がスペイン内戦により目覚め、様々な人々とのつながりの中で一人の女性として成長し、命の果てるその瞬間まで精いっぱい生き抜く。そんな難役にどう挑んでいくか、今から期待が高まる。本作品で描かれるのは、歴史劇や歴史の悲惨さを問うものではなく、私たちと変わらない普通の人々の生活が突然脅かされ消えてしまった悲劇、それを乗り超えるべく生きていく人々を描いた希望の話でもある。それは同時に、現代を生きる我々の話でもあるかもしれない…。
ヒロイン役に決まった上白石は「役者としての夢の1つであった栗山さんの舞台にこんなにも早く出演させていただけることを心からうれしく思います。パブロ・ピカソが描いた『ゲルニカ』は悲痛な叫び声がいくつも聞こえてくるような、身震いするほどの恐怖を感じる絵。この一枚から浮かび上がるあの日のゲルニカの人たちの思い、祈りとはどのようなものだったのか。必死に受け取りながら演じたいです。今から期待やら不安やらが一気に押し寄せてきているところですが、栗山さんを信じて最後まで駆け抜けられればと思います」と意気込みを語った。
PARCO劇場オープニング・シリーズ パルコ・プロデュース2020『ゲルニカ』は、9月にPARCO劇場にて上演。その後、10月より京都、新潟、豊橋、北九州にて公演予定。