劇団☆新感線旗揚げ39周年にあたる2019年に“39サンキュー興行”と称して上演された、生田斗真主演の舞台『偽義経冥界歌』。本作は、大阪、金沢、松本公演を行い、明けて今年、東京、福岡公演を予定していたものの、コロナ禍により残念ながら東京は一部中止、福岡は全公演中止となった。観劇することができなかった東京と福岡のお客様のためにもいち早く作品を届けたい!という思いから、このたび「ゲキ×シネ」となってスクリーンに登場することが決定した。
「ゲキ×シネ」とは、劇団☆新感線の話題作を映画館の大スクリーンにて高画質・高音質で楽しむ映像エンターテインメント。マルチカムで20台を超えるカメラにより撮影されたカットを駆使した迫力の映像、劇場用にリミックスされた音声は、見る人を引きつけ、劇場中継の一般的に抱かれるイメージとは大きくかけ離れた、まったく新たな映像体験を体感できる。2004年に第1弾として『髑髏城の七人~アカドクロ』が上映されて以来、2020年、現在上映中の最新作『けむりの軍団』まで全22作品を展開している。
『偽義経冥界歌』のモチーフは“奥州三代”と“義経黄金伝説”。源義経は、歴史上の一大事に大きく関わっているというだけではなく、その後、数多なる物語に登場しており、実は偽物説や影武者説など、ドラマチックな謎を多く抱えているという魅力的な人物でもある。その義経が実際に奥州にかくまわれていたという史実をベースに、奥州三代の盛衰の行方も絡めつつ、中島かずき脚本ならではのファンタジーも散りばめたストーリーが展開。主人公の偽義経を演じるのは、新感線に4度目の出演となる生田斗真。繊細でナイーブな演技から、すべて振り切った強烈におバカな役柄までを完璧に演じ切る生田が、新感線の本格的な時代劇のど真ん中でも、華やかで魅力的な源九郎として、そして座長としても作品を引っ張る。
本作は、主人公の偽義経を中心としながらも、まるで群像劇のような、それぞれの人間ドラマをも堪能できる味わい深い作品であり、新感線ならではの笑いたっぷり、殺陣、アクション満載の王道エンターテインメントだ。それを「ゲキ×シネ」版では映像・音声共にスクリーン用に編集・ミックスし、洗練されたクオリティーと臨場感溢れる映像を、映画館の大スクリーン&高音質で体感することができる。
ゲキ×シネ『偽義経冥界歌』
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:生田斗真/りょう、中山優馬、藤原さくら/粟根まこと、山内圭哉、早乙女友貴/ 三宅弘城/橋本さとし
上映時期:未定(※詳細が決まり次第お知らせ)
会場:新宿バルト9ほか全国公開
WEB: http://www.geki-cine.jp/sp/niseyoshitsune/ (7月23日後0時更新、特報も同時公開予定)
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