浜中文一主演で2019年1月に上演され、話題をさらった舞台『スケリグ』の待望の再演が決定した。今年夏に東京ほか全国で公演される。
イギリスの作家デイビッド・アーモンドによって1998年に書かれた児童書『スケリグ(Skellig)』は、優れた児童書に贈られるカーネギー賞やウィットブレッド児童文学賞を受賞した児童文学の傑作だ。古い家のガレージの片隅に住まう「彼――”スケリグ”」。ある日、少年・マイケルが彼を見つけたことをきっかけに広がっていくこの物語は、子どもだけでなく大人にも響き、多くの人に愛され読み継がれてきた。
この物語を、現代劇からミュージカルまでさまざまな作品を手掛ける浦辺千鶴が翻訳、創造性に富んだ新時代の演劇を生み出し続けるウォーリー木下が演出を手掛け、2019年に舞台化された。絵本の世界を体現したような俳優陣の伸び伸びした演技、温もりのある舞台美術に投影される映像、さらには生演奏で奏でられる音楽。それそれが見事な化学反応を起こし、大好評を博した。待望の再演は、新たな劇場でさらに全国ツアーも展開、パワーアップして帰ってくる。初演でスケリグを演じた浜中は、奇妙で妖しく刺々しくも優しく温かみを感じさせる唯一無二の存在を体現した。再演での演技にも期待が高まる。
[浜中文一 コメント]
スケリグ再演ということで、今回は初めて共演する大東立樹くんとやることを楽しみにしています。不思議な物語をさらに奥行きのあるストーリーにできるように、皆さんと頑張っていきたいと思います。お時間あればぜひ観に来てください。
共演メンバーは、マイケル役にジャニーズJr.の大東立樹、ミナ役にTVドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」や舞台『魔法使いの嫁』などの清水ららと、フレッシュかつ実力派のキャストが新たに加わる。初演から続投して奥村佳恵、工藤広夢、さらに金子昇、瀬戸カトリーヌが出演。多彩な布陣でお届けする。
東京公演は、7月26日(日)~8月16日(日)まで、紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。亀山(三重)、大阪、愛知、上尾(埼玉)、鴻巣(埼玉)、長野、野田(千葉)、広島、高知、所沢(埼玉)、焼津(静岡)にて全国ツアー公演あり。チケットの一般発売は5月9日(土)。