ジャニーズJr.のユニット宇宙Sixメンバー、原嘉孝の初単独主演舞台となる「THE BANK ROBBERY!~ダイヤモンド強奪大作戦~」が8月2日に東京・新国立劇場 中劇場にて開幕。その初日公演の前、ゲネプロと囲み取材が行われた。
本舞台は、イギリス・ロンドンで大ヒット上演中のサスペンスコメディー「The Comedy About A Bank Robbery」の日本版。物語は、1958年夏のアメリカ・ミネソタ州が舞台。銀行がハンガリーの王子からダイヤモンドを預かることを知ったスリ、脱獄囚、泥棒、詐欺師たちが、ダイヤモンド強奪を巡って騙し騙されのサスペンス喜劇が繰り広げられる。翻訳を谷賢一、演出を小林顕作が担当する。
スリの名人サム・モナハンを演じる原は、稽古も笑いに満ちていたといい、「みんな、僕がジャニーズってことを忘れがちなんです」と不満を言うと、小林から「だってゴリラっぽいから」とバッサリ。この返答に原は、自分がジャニーズJr.だということにかけて「ゴリラJr.じゃねえわ!」と言って笑いを誘っていた。
また、当初の台本には、主演なのに歌のシーンがなく、原本人から歌のシーンを作ってほしいと小林にお願いしたという。その願いが叶い、小林がロンドン版にはないオリジナル楽曲を制作。その曲は「俺に歌がなかったから」というタイトルに。「歌詞にも『ここで魅せなきゃ先輩たちに怒られる』っていうのがあり、サムじゃなくて原の歌なんです。コメディーだから許される(笑)」と満足げの様子だった。
ヒロインを演じる乃木坂46の桜井玲香は、「私、ゲラなのですぐ笑っちゃって…。コメディエンヌとしてがんばりたいです!」と意気込みを。サムたちを手玉に取る結婚詐欺師カプリス・フリーボーイズを演じる。9月に乃木坂46から卒業する桜井にとって、今作が卒業前最後の舞台となる。
本舞台は、新国立劇場 中劇場で8月12日まで行われ、その後、8月16・17日に大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。