2017年に結成された男性エンターテイメント集団「男劇団 青山表参道X」。
新メンバーを迎え、第2回公演「ENDLESS REPEATERSーエンドレスリピーターズー」に挑戦する。
4人1組で3チームを構成する舞台で、各公演日替わりゲストが出演、全く違った内容となるのが本公演の最大の特徴だ。
舞台稽古真っ最中の団長・栗山航、副団長・塩野瑛久、西銘駿、定本楓馬の4名に、新作公演への意気込みや劇団への思いを聞いた。
――第2回公演はどんな内容に?
(全員で定本さんを見つめ)
定本 全員でこっち見ないで(笑)。
西銘 もうずっとその役割(笑)。
定本 えっと…あるお金持ちの屋敷に強盗集団ZOOという4人組の強盗集団が侵入します。そしてある宝石を盗むためにミッションに挑戦するんですけど、4人は壮絶な死を迎えてしまう。でも気づくとまた死ぬ前に戻っていて…。またそこからミッションをやり直すという繰り返しが起こります。なぜこのミッションが繰り返しているのか、そしてゲスト枠となる5人目の存在が4人にどう関係してくるのかがドキドキする、笑って泣けるミステリー作品となっています。(言い切った顔)
西銘 ハハハハ(笑)。
定本 大丈夫ですか…?
西銘 (定本くんは)いつもこうやって重荷を背負ってくれているんです(笑)。
――稽古が始まってみて、ワクワク感が強い? 不安な人もいますか?
栗山 ワクワク感は常にありますね。まずストーリーがワクワクさせられるものなので。だけど僕は今のところドキドキの方が強い。
一同 ははは(笑)。
栗山 まぁちょっと…なんでしょうね。僕はルビーチームなんですが。
塩野 ルビーチームは、別名“チーム綱渡り”と呼ばれています(笑)。
栗山 (笑)。みんな個性が強くて。前評判でも、このチームは個性が強くてどんなものになるのか想像がつかない、と言われていたんですけど。稽古場でチームで動いてみたら、本当にその通りで(笑)。
西銘 ははは!
栗山 みんな互いに何しようとしてるのかわかっていないんですよ(笑)。そもそも全員が集まれることがまだ少なくてちょっとドキドキです…。
塩野 ただ、爆発力があるので。今の段階ではそうですけど、本番に入ってみたら一番面白いかもしれない。
西銘 そうそう。
栗山 まとまればいいんですけどね。まとめるのはきっと僕の役目になってくるので。
塩野 そうですね。それ以外にいないですね。
定本 ふふふ(笑)。
栗山 まだまだちぐはぐです。
――西銘さん、塩野さんのいらっしゃるサファイアチームは?
西銘 (塩野に向かって)どんな感じですかね?
塩野 なんか不思議と役割分担みたいなことはされてきているのかなっていう感じがして。例えば僕のチームの村上由歩くんとかはすごく家で考えてきてくれて。「これやってみていいですか?」とか聞いてくれます。僕はやっぱり物語の主軸からあまりブレないようにとか、そのバランスを考えながら入れ込む作業をしていたり。で、西銘はマスコットキャラとしていて(笑)。
西銘 ふふ(笑)。
塩野 で、新しく入った松本(健太)くんがすごくいい味を出してくれていますね。振ったことに対して期待以上で返ってきたりするので、それが楽しいです。
西銘 彼はもう、鰹くらいダシ取れますからね!いい味出してますよ。
塩野 ははは(笑)。そうだね。
栗山 めっちゃいいよね、伸びているよね。ここは本当にいいチーム。
――まとまりがある?
栗山 そう、すごく見やすい。稽古場見ていて「あ、そういうことか」って思う。
定本 やるべき本来の姿がそこで確認できる(笑)。
栗山 そう、本来の姿がね(笑)。僕たちが一番最初に芝居をしちゃうと、多分みんなを混乱させてしまうと思う。このシーンでは何をやっているんだ…?みたいなことがたまにあるので。サファイアチームが一番最初にやってくれたら、“こういうシーンだ”っていう提示ができるというか。
西銘 やっぱり塩野くんがチームのリーダーなので! 気になることは何でもまず相談して、「そこは入れて良いんじゃない?」とか、「もっとこうした方が良いんじゃない?」と、みんなで自由に言え合えるチームだと思うので、とても楽しいです。
――しっかりコミュニケーションが取れている。
塩野 取れていますね。仲を深めるために稽古初日からご飯食べに行きましたし。まぁ元々3人(塩野、西銘、村上)は仲良かったんですけど、新規加入の松本くんだけ未知だったので。一緒に行こうってご飯行ってみたら、そこでも良い味だしてました(笑)。
――面白キャラ?
塩野 面白いですね!
西銘 あそこまで面白いとはね…。
塩野 空気感が独特だよね。真顔でボケる人みたいな。
栗山 自分で面白いことしようとしてないんですよ。彼の場合、普通に生きていることが面白い。ラッキーパンチですよ。