松井愛莉ふんするセラピストを目指す女性・里奈が‟人を癒やしたい”という思いから成長していく姿を描いた本作で、トラウマを抱える元プロ野球選手・碓氷隼人(八木将康)の友人・上坂浩司を演じるのはBOYS AND MENの水野勝。作品への思いやおうち時間の話までたっぷり語ってもらいました!
――今作で監督からアドバイスを受けた部分は?
僕が演じた上坂は元野球選手なので、とにかく野球を練習することが一つのテーマでした。監督から「20日間で120kmの硬式ボールを止められるようになってください」って言われたところからのスタート(笑)。とにかく練習しましたね! もともと野球を見るのは好きだったけど、サッカーの経験しかなかったので…。硬式ボールの120kmってめちゃくちゃ怖いから、それを止められるようになるためにひたすらバッティングセンターへ行って練習してました。みんな球を打ってるのに僕は球を捕ってるから、遊びに来たカップルに「なんか、あの人捕ってるんだけど…」って言われながら頑張りました(笑)。
――基本は独学ですか?
元中日ドラゴンズのキャッチャーの方とプライベートで親交があったので、その方にマンツーマンで教えていただいてました。硬式ボールは握りこぶしくらいの硬さなので、取るところを間違えるとめちゃくちゃ痛い! ある日、何か痛いなって思ってたけど我慢して自主練していたら、クランクインの3日前に「これ軟式用(グローブ)だぞ。それは痛いわ!」って言われてビックリした…。でも軟式用で準備しちゃってるから、本番も硬式ボールを軟式グローブで捕ってます(笑)。
――BOYS AND MENの中でも、野球に詳しい辻本達規さんにアドバイスはもらいましたか?
いろいろ聞きました! でも辻本くんはキャッチャーじゃないんですよね(笑)。だから、ひたすら僕にボールを投げてもらってた。音楽フェスの日も、ちょっとしたスペースがあれば「投げて」ってお願いしたり。キャッチャーミットはずっと持ち歩いてました。
――劇中では、英語を話すシーンもありましたね。
実は台本にはなかったシーンで、本当は「Hey!」くらいの簡単な英語の予定だったんです。でも監督に「ちょっとしゃべってみよう」って急きょ言われて、ゴリゴリしゃべりました(笑)。実は今までも、英語を話す役を演じることが意外と多いんですよね。英語は結構好きで、ヒアリングは結構できるけどアウトプットが難しい。「耳が良いね」って言ってもらえたので、これを機に良い発音になっている…はず!
――水野さんは、帰国子女でした…?
ハハハ! それは周りが言ってるだけ(笑)。でも12歳の頃、ニュージーランドに行っていたから、ちょっと留学経験はあります。その頃は向こうの学校で授業も受けていたのでしゃべれてたと思う。その経験があるから耳がいいのかも! でも日本に帰ってきて、勉強をやめちゃったから…(笑)。
――今作の主人公・里奈も、一度心が折れてしまったところから立ち上がりますが、水野さんは気持ちが折れた時どうしていますか?
う~ん…。例えば、それが恋愛だったら忘れるしかない! 気持ちが折れるっていうことは、振られたってことだもんね? それは気持ちが癒えるまで我慢するしかない。でも、仕事は何かしらの結果で挫折すると思うから、その悔しさを忘れなければ必ず挽回できると思いながら頑張ると復活できるはず。
――基本はポジティブな方ですか?
ネガティブになる時もありますよ! これ大丈夫かな…って思ったりもする。でも、悩んだり挫折することも大事だと思ってます。今回も新型コロナウイルスの影響で、ずれ込んでしまった作品があったり、いろんなストレスを感じることはあったけど、自粛期間を無駄にしないように、自分なりに楽しんで過ごしてました。やったことのない料理に挑戦したり。
――料理の腕はどうやって上達したのですか?
もともとフードコートでアルバイトしていたことがあったから、包丁は結構使えるんですよ。…みじん切りはちょっとできないけど(笑)。あとはネットのレシピを見よう見まね。でもどうせやるなら、映えたいなと思ってバジル乗せてみたりして(笑)。僕ができる料理なので難しくないですよ。簡単じゃないと僕はやらないから(笑)。
――配信チャンネル「ボイメン☆ドライブ」で、リモート撮影したドラマ「おりない刑事 ~環状線の殺人~」が配信されていました。撮影はいかがでしたか?
あれはマジで難しい! ちょっと初めは、何もかも意味が分からなかったです(笑)。誰もいないから、リモコンを相手に見立てて目線を合わせたりしていたんですけど、それがとにかく大変! 全く別の部屋にいるから、どこで合わせようかって自分たちで考えたりして。辻本くんが少し黒かったのは、彼なりの役作りですよ(笑)。辻本くんの役は、監督の当て書きだったので、演技は期待されてない(笑)。でも、彼は彼役が一番うまいんですよ。ずっとお世話になっている監督だから、「君は君でいい」って言われてましたね(笑)。
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