地味なアラフォーOLだが、超セクシーなベリーダンサーという裏の顔を持つ田中さんと、一見愛され女子だが虚しさと生きづらさを感じる朱里が化学反応を起こし、新しい自分を見いだしていくラブコメディー「セクシー田中さん」。田中さんを演じる木南晴夏と、朱里を演じる生見愛瑠に、作品や自身が演じる役の魅力から、隠していた裏の顔まで聞いた。
――この作品の印象は?
木南 私自身原作を読んでいて、朱里ちゃん目線でも、田中さん目線でも、刺さる部分がたくさんあって。だから、どんな世代の方にも刺さって、勇気を出してもらえる作品だと思います。逆に、男性が読んでも「実はこんな態度を女性に取ってしまっていたかもしれない」と発見できる部分がたくさんあると思うので、楽しめると思います。
生見 原作はとても読みやすく、続きが気になって仕方なくて、一晩かからずに全て読みました。ラブコメなのにこんなに刺さる言葉があるって、新鮮だなと思いましたね。田中さんの一言一言に、心が浄化されるなと思いました。
――演じる役との共通点と共感できる部分を教えてください。
木南 私は朱里ちゃんと同じで、田中さんに憧れています。田中さんって真っすぐ生きていて素直なんです。人のいいところを切り取ってあげたり、自分の見た目を悪く言われてもきれいに受け流して、気にしないで生きていく強さを持っていたりするところもすてきですね。田中さんがどう生きることで、このすてきな部分が出るのか、というのは演じる上でも気を付けていきたいです。
生見 朱里は周りから思われているイメージと実際が違うというところが私と似てると思います。私も社交的な印象を持たれることが多いのですが、実際はすごく人見知りなので…。共感できるところは、そんなに多くを望まなくて「普通でいい」と思っているところですね。朱里は好きなことには真っすぐなので、大好きな田中さんに対しての気持ちとそれ以外の気持ちとで分けて演じられたらと思います。
――木南さんはベリーダンスにも挑戦されています。
木南 これまでのダンスとの違いは、すごく感じています。ベリーダンスは、とにかく腰が中心なんです。歩くときも腰から。弧を美しく見せることを考えられているところが、大きな違いだなと思います。腰は普段あまり動かさないので、可動域が思ったよりも狭くて。基礎のレッスンを積んで、自分では分からないのですが、先生からは「動くようになったね」と言っていただきました。それから、「指先の動きがきれい」とも。でも、先生以外にはまだ見せていないので(取材は8月下旬)、本当のところはどうなんだろうってちょっとだけ不安です(笑)。
――ベリーダンスの衣装を身に着けられての感想は?
木南 肌の露出があるということは聞いていたのですが、不思議と恥ずかしいという気はしなくて。それが、ベリーダンスのパワーなのだと思います。先生も「『私を見て!』というくらいの自信を持って」と言われるので、衣装がそれを助けてくれるような気がします。
生見 ポスター撮影でお会いした時にベリーダンスの衣装だったので、今日初めてOL姿の田中さんを見て、「本当に同じ人かな?」と思いました(笑)。ベリーダンスの衣装姿も、めちゃくちゃすてきでした!
――生見さんもベリーダンスに挑戦してみたい?
生見 一度だけレッスンに参加させていただいたのですが、本当に楽しくて! 短時間であんなに汗をかいたのも初めてでした。プライベートでも習ってみたいなと思いました。
――視聴者の皆さまへメッセージを。
木南 「セクシー田中さん」というタイトルやベリーダンスのポスター、しかもラブコメって、一体どんな作品⁉と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、すっごくいいドラマになると思います。だから、ぜひ1話から見てもらえたらうれしいです。みんなにグサッと刺さって、自分の人生に置き換えて「自分も頑張ろう」と思える作品になると思うので、人間ドラマとしても楽しんでいただきたいです。
生見 どの世代の方が見ても面白いと思っていただける、日曜の夜にピッタリなドラマだと思います。気も沈み過ぎず、ちょうどいい気持ちで見られるんじゃないかな。ぜひ見てください!
COLUMN1
田中さんにとってのベリーダンス、朱里にとっての田中さんのように、心の支えになるものは?
木南 お芝居が人生を楽しくしてくれます。演じるということ自体も大好きですし、今までに会ったことがなかった人と一緒に一つの作品を作るということが楽しいです。お芝居がなかったら、どんな人生を歩んでいたか全く想像できないです。
生見 木南さんのすてきなコメントの後に言うのもアレなんですが…地元の友達です(笑)。
木南 すごくいいこと!
生見 この作品が決まった時も連絡をくれたり、わざわざ愛知から東京に来てくれたりして、愛されているなと感じると同時に、すごく支えられているなと思いましたね。
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