3人の挑戦が再び始まる! コンサートともトークショーともミュージカルとも違う、まだ出会ったことのない、音楽と演劇が融合した“Play with Music”=“新しい舞台のカタチ”を目指して誕生した、V6内ユニット・20th Century(トニセン)の坂本昌行、長野博、井ノ原快彦によるTWENTIETH TRIANGLE TOUR(“TTT”)。2017年に上演されて好評を博した「戸惑いの惑星」に次ぐ、第2弾「カノトイハナサガモノラ」を、今年夏に上演することが決定した。
作・演出にG2を迎えて2017年に上演された第一弾「戸惑いの惑星」は、坂本、長野、井ノ原それぞれのイメージや個性とリンクするようなキャラクターたちが夢を追い続け本当の自分に出会うという物語に、これまでに発表されたトニセンの曲が命を吹き込んだ。さらにそれぞれが楽器演奏に挑戦するなど音楽が重要な要素を担い、3人が口をそろえて「誰も見たことのない舞台を創り上げた」と手応えをつかんだ作品となった。
そして1年半ぶりに上演する第二弾。そのタイトルは「カノトイハナサガモノラ」。本作の脚本・演出を手掛けるのは、兼ねてからV6のみならず、井ノ原のソロ曲の作詞をするなど親交の深かった御徒町凧。詩人として数多くの詩集を出し、森山直太朗のほとんどの作品の共作者でもある御徒町は、これまで森山のライブステージや音楽劇場公演、自身の名義で上演した舞台などの作・構成・演出など、ライブ作品も数多く手掛けてきた。
そんな御徒町による「カノトイハナサガモノラ」。実は昨年の夏から既に御徒町とトニセン3人によるワークショップが繰り返され、御徒町の目線で深く追求された3人のパーソナリティが盛り込まれたストーリーとなっている。舞台上はリアルともバーチャルともつかないような雰囲気に包まれ、そこで繰り広げられる会話によって、観客は普段の3人を覗き見るような不思議な世界へと誘われる。そして、楽曲はもちろんトニセンの曲をメインに新曲も書き下ろされ、3人だからこその世界が気鋭のアーティスト御徒町によって創り上げられる。
御徒町は「幾度も重ねたワークショップを通して、3人の引き出しの多さに感心していて、すごく手応えを感じています」と、トニセンの3人と一緒に作り上げる舞台を楽しみにしている。
そして3人もそれぞれ、公演に向けた意気込みを語った。
坂本「作・演出の御徒町くんとは、既にワークショップを長期的にやっていますが、非常に面白い体験をしています。そこで感じたものを舞台に載せてお届けできたら、ご覧になるお客様に不思議な体験をしていただけると思います。御徒町くんも『お客さんが観終わった後にこれは芝居? それともライブだったの? と思うものにしたい』と言っていますし、演じる僕たちがお芝居ともフリートークともつかない中間にある面白さをつかめたら、この作品で目指す場所に一歩でも近づけるのではないかと思っています。前回に引き続き、この作品も新たな挑戦の場所となるかもしれませんが、僕らがもがき苦しみ、そして楽しむ姿を共有していただけたらうれしいです」
長野「TTTは“こういうことをやってみたら面白いんじゃない? やってみる!?”みたいな発想から始まったプロジェクト。ですが1回目をやったからといって2回目があるとは限らないですし、どの活動も”また観たい“と求めてくださる方がいらっしゃるから、次の機会をいただけるのだと思っています。こうして2回目ができるのは本当にありがたいことです。本稽古に入る前からワークショップをやっているのですが、3人でやるのは初めての経験なので、とても新鮮です。きっとこの作品は特に僕らをご存知の方にもそうではない方にも“こういう空気感の3人なんだね”と感じていただけるものになると思います」
井ノ原「御徒町くんはトニセン主演の『東京サンダンス』(2000年)で森山直太朗くんと一緒に出会って以来の仲。V6の歌詞を書いてもらったこともあって、共に挑戦してもらえると思い、作・演出と劇中オリジナル曲の作詞をお願いしました。TTTには“今、ここでしかできないものを”という思いがあるのですが、演劇には今までに誰かがやったことが絶対どこかに盛り込まれるものです。そこをどこまで意識しながら“今、ここだけにしかないもの”を作れるか。それを劇場に足を運んでくださったお客様と一緒に作り上げたいと思います」
公演は7月27日(土)~8月20日(火)東京・東京グローブ座、8月30日(金)~9月1日(日)福岡・北九州芸術劇場 大ホール、9月7日(土)~9月10日(火)大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。公演チケットの一般発売は6月29日(土)。