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畠中祐・上村祐翔インタビュー『ヤマトよ永遠に REBEL3199 「第三章 群青のアステロイド」』

2012年から展開されている不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』リメイクシリーズの最新作『ヤマトよ永遠に REBEL3199 「第三章 群青のアステロイド」』が現在上映中。TVfanWEBでは、憧れの人、古代進に代わってヤマト戦術長を拝命した若き実力者・土門竜介と、天才的技量を誇るヤマト航空隊員で「揚羽グループ」の御曹司・揚羽武を演じた畠中祐と上村祐翔にインタビューを実施。第三章では、防大時代に親友と呼べるほどの仲だった土門竜介と、ある出来事をきっかけに関係を冷え切らせてしまい、わだかまりを抱えたままヤマトで再会した揚羽が、再び土門と心を通わせていく様子が描かれる。演じる役柄と同じように深い絆を育んできた畠中と上村に、出会いから現在までのお互いについて、そして芝居への思いを聞いた。

 

――それぞれが演じるキャラクターをどう捉えて演じていますか?

畠中 土門は、自分の思いにどこまでも真っ直ぐに邁進してしまうがあまりに周りがよく見えなくなってしまうタイプで。ただ1度信じたら、その気持ちを貫く素直さもあって。そういう思いが古代艦長に対してあったんだと思うんですけど、それが今すごく揺らいでいる状態で。しかも第三章では揚羽からも発破かけられていますし(笑)。 ものすごくストレスにさらされている状況だなと思っています。「こんなことでキレなくていいのに」、「一度深呼吸すればいいのに」って思いながらも、あえて深呼吸せず演じている感じがありますね。

上村 確かに、第二章の上映イベントの時もそういう話してましたよね。

畠中 そうですね。第三章では突き抜けてもっと溜まってますね(笑)。艦長とのつながりは前シリーズからずっとあるもの。土門は特に艦長に教えてもらったことが多いし、だからこそ「そういうふうに生きてほしかったよ、艦長」とか、「ヤマトを捨てないでほしかった。ちゃんと責任取ってくれる男だったんじゃないの」って裏切られたような気持ちもあるとと思うので、そこが第三章でどういうふうに進展するのかを見届けてほしいです。

――上村さんが演じる揚羽は、土門とは対照的なキャラクターですね。

上村 そうですね。最初福井さんからお話を聞いたとき、揚羽はどうしても斜に構えてしまう部分があって、それは過去の出来事によるものだと教えていただきました。今回はその理由が紐解かれる章でもあります。その出来事がきっかけで、土門とギクシャクしてしまい、本音をみんなに明かさないようになってしまうんです。実力としては申し分もなく、周りのことがちゃんと見えていてすごく頼りになる存在なんですが、自分のことになると意外と冷静さを欠く人物だなと感じています。普段は意外とスンとしている、ある種カリスマ的な雰囲気があるんですよね。彼は御曹司でもあるので、立場としてはみんなと少し違う部分があるのかなと演じるまえは思っていたんですけど、演じていくうちにどんどんクルーのみんなと近しい存在になっていった感じがして。今回の章では、みんなとやっと分かり合えるような描写もあるので、だんだんと”かわいらしいな”と思うようになりました(笑)。その変化を、自分の中でも楽しみながら演じていけたかなと思います。

――アフレコを2人でやることもありましたか?

畠中 何回かあります。最初の方は別々だったんですけど、第三章の最後の方の重要なシーンにかけては一緒に録れたりもしたので。

上村 アフレコ現場でも“やっと繋がれた”と思ったよね(笑)。

畠中 うん、第二章くらいまではほぼ繋がれていなかったからね(笑)。

――古代進を演じる小野大輔さんの印象、座長・小野さんがチームにどういう影響をもたらしているかなど、お二人が感じていることを教えてください。

上村 今回シリーズに初めて参加させていただいて、収録もご一緒することができました。劇中「サーシャ…」という一言があって、隣のマイクでお芝居されていたんですけど、小野さんの表情も声も本当に苦しそうで。その一言を出すために、「こういう感情で、こういう気持ちだから、こういうアウトプットでいいですか」というディスカッションを福井さんとされていたんです。そういう姿を見て、一つ一つのセリフに懸ける重みや、小野さんの背負っているものの大きさを肌で感じることができたというか。もちろんこれまでずっと積み重ねてきているものだとは思いますが、新しく入った自分としては、こうして全身全霊で作品に取り組まれているんだということを確認できて、自分も頑張らなければと思いました。

――畠中さんは?

畠中 僕もこれまで一緒にアフレコすることが多かったんですけど、「撃てーっ!(砲撃の合図)」の言い方とかも細かく教えてもらいました。「こうやって俺は盛り上がっていったよ」みたいなところとかも教えてくださって。土門と古代艦長の中で多少の違いはあるかもしれないけど、見ている側からしたら若い世代に脈々と受け継がれていく姿がドラマチックに映るだろうなと思って。だから僕も、小野さんに教えてもらった「撃てーっ!」でやってますね。アフレコをやっていても、小野さんには小野さんのヤマトへの思い入れがあるし、今自分が立たされている状況の中で「どうしてこの言葉が出てきたんだろう」ってすごく考えて演じていらっしゃるんですよね。だからこそ、本当に艦長のように小野さん自身が惑ってる瞬間もあって。「どうやったらこうなるんだ」とか、一つ一つの疑問に対して監督とディスカッションしていらっしゃるんです。だから僕自身も一緒に掛け合っていく中で「こういうことだったのか、こういう解釈だったのか」って発見できることもとても多くて。それをすごく素直に、その場で感じることができる人。素直だからこそ惑い、揺れるんだけど、同時に「ここだ!」っていうところに泳いでいく自由さもある方だから。小野さんとのアフレコを終えた時は、家で台本を読んできた感覚とは違う結果になることもあるんです。そういう時にすごくお芝居の醍醐味みたいなものを感じますし、現場でそういう瞬間に出会える楽しさを教えてくれる小野さんが、とても古代艦長だなと思いましたね。

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