シアターコクーンと森山未來、黒木華が挑んだ“ライブ配信のための演劇”『プレイタイム』。7月12日(日)、わずかな観客が立ち会う中、たった1回限りの公演とライブ配信が実施された。その『プレイタイム』が、今度は7月31日(金)~9月2日(水)の期間、特別編集版にてオンデマンド配信されることが決定した。オンデマンド配信では、より見やすくなった本編映像に加え、キャストとクリエーターを交えたアフタートークの映像、撤収の様子を定点で捉えたタイムラプス動画など、特典映像付きでお届けする。
『プレイタイム』とは――。新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、約4カ月に渡り休館していたシアターコクーンの再始動作品だ。「劇場から演劇を発信したい、劇場の空気を感じてほしい」と考えていたシアターコクーンと、ICTを活用した文化芸術振興にかねてから取り組んでいるNTT東日本の協力によって立ち上がった。今までの舞台中継とは一味違う“ライブ配信のための演劇”を創作するため、ライブ配信と客席での観劇を同時に実施するという試みで、映像とライブパフォーマンスの“いいとこ取り”を模索すること、演劇界を象徴する存在である岸田國士の戯曲をベースに、演劇作品としてもきちんと“魅せる”ことなどを目指した。
そして7月12日(日)、1回限りの公演とライブ配信が実施された。前半は舞台裏や奈落、数々の機構、そこで働くスタッフたちの様子などシアターコクーンが目覚め、本番に向けて動きだしていく“裏側”を捉えた映像。後半は、その目覚めた舞台上に現れた森山未來と黒木華が、岸田國士の「恋愛恐怖病」の男女が互いに引かれ合いながらも付かず離れず友達の関係を続ける様を切なく描き出した。
無機質な舞台裏と、舞台上で展開する虚構の世界。『プレイタイム』はまさに、舞台に携わる人たちの姿を丸ごと収めた、劇場でなければ、コロナ禍でなければ生まれ得なかった作品だといえる。
[森山未來 コメント]
感無量です。始まる前からずっと同じような感情になっていたんですが、この3、4カ月配信作品に携わることが続いていたので、実際に劇場で、キャスト、スタッフ含めて全員で物を作っていくという感じが久しぶりだったし、その強さを再確認しました。「生でやれば大丈夫、なんとでもなる」という感覚になったのが面白かったです。
[黒木華 コメント]
この作品の全体像がどんなものになるのか、分かっていなかったところもあったのですが、本番数日前に映像で全編を見て「こんなふうになってるんだ!」とワクワクしました。ただ、実はこれまでにないほど緊張していました(笑)。そういう緊張感を感じたのは久しぶりだったので、うれしかったです。本番中、舞台裏で配信中の画面を見ながらリアルタイムで視聴してくださっている方々のコメントを見られたのは新鮮で面白かったです。
『プレイタイム』
原作:岸田國士「恋愛恐怖病」ほか
構成・演出:梅田哲也
演出・美術:杉原邦生
出演:森山未來、黒木華、北尾亘
演奏:角銅真実、秋生智之、ハラナツコ、竹内理恵、巌裕美子、千葉広樹、古川麦
会場:東京・Bunkamuraシアターコクーン
[配信概要]
チケット:イープラス「Streaming+」オンデマンド配信+アフタートークなど特典映像付き
※配信チケットはイープラスのみの取り扱い
配信期間:2020年7月31日(金)後7.30〜9月2日(水)後11.00(上演時間約60分+特典映像)
チケット料金:¥2,273+税
チケット発売日:9月2日(水)後9.00まで発売中
チケットお申込み:https://eplus.jp/playtime-ondemand/
※ご利用には「e+(イープラス)」への会員登録が必要となります(入会金・年会費は必要ありません)。
※1回のご購入で期間中は何度でも視聴いただけます。
配信チケットに関するお問い合わせ:eplus.jp/streamingplus-userguide/
「プレイタイム」公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/20_playtime/
「プレイタイム」公式twitter:twitter.com/cocoon_live
公演に関するお問い合わせ:Bunkamura 03-3477-3244