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山崎まさよし&酒井大成インタビュー ドラマフィル『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』

ドラマフィル『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』 (MBS/毎週?曜25時29分?ほか)が7月25日からスタートした。原作は松本あやかの同名コミックで、大人の色気を纏った50代のイケオジ有名料理研究家と、元球児でピュアでまっすぐな雑誌編集者が、美味しいごはんと丁寧な生活を通して心を通わせていくヒューマングルメラブストーリーだ。本作でW主演を務める山崎まさよしと酒井大成が、作品の魅力や撮影秘話を語った。

酒井が演じるのは、若手編集者の石田友也。女性誌の環境に馴染めず悩んでいたところ、突如テレビや雑誌に引っ張りだこの人気料理研究家・三ツ矢歩(山崎まさよし)を担当することに。初めての訪問に卒倒するほど緊張していた石田だったが、三ツ矢が振る舞う料理にすっかり胃袋を掴まれ、さらに自分を見つめる三ツ矢の優しい視線、朗らかな人柄、時折見せるかわいさに惹かれていく――。

原作や台本を読んだ感想について、酒井は「三ツ矢先生と出会って共に成長していく間に料理があって、それがお互いの感情を後押ししたり。料理がこの作品の大きな魅力の一つなんじゃないかなと思いますし、お芝居をしていても『料理』というところに重点を置いて、大切に演じていました」とコメント。料理研究家の三ツ矢歩役を演じる山崎は、「年の差っていうのを食べ物、料理で結び付けて。若者である石田くんもそれで成長していくし、三ツ矢は自分から心を開くという、お互い相乗効果があって、いい関係になれるっていうところがいい」と作品の魅力を語った。

それぞれの役を演じるために調べたことや意識したことについて聞かれると、酒井は演じる編集者や、大学まで野球をやっていたという石田の背景を踏まえ、「石田の背景にあることは実際に体験したいな、いろんなことを詳しく調べたいなという思いがあったので、実際にバッティングセンターに行ったり、知り合いの編集者の方に色々聞いたり。あと筋トレもしました。原作の石田は体格がよいので、いっぱい食べるようにして」と役作りについて明かした。編集者からは、赤ペンしか持たないことや、毎朝、絶対にメールチェックすることなどを教わったほか、記者たちのボイスレコーダーを指して「これ、全部文字に起こすんですよね?」と語り、「そういうので結構残業したりとか、3ヶ月スパンのサイクルで回ってたりとか…」と、詳しい情報を得たと話す。

一方、料理研究家を演じる山崎は、「料理を研究する料理研究家というかレシピ本を作ったりとかそういうのをやってるんだろうなっていう心構えだったんすけど。役作りとして原作を見たら結構、華奢な感じなんですよね。僕、ちょうどコロナに入って、少し細くなったんですよね。このままでええかなと思って(笑)」と語り、「ひとり料理研究だとしたら僕の場合は音楽だし、探求心…そんなに心持ちも変わらないだろうなと思って」とスタンスを明かした。

2人が初めて対面した時の印象を聞くと、酒井は「(山崎の)主演映画のとき、僕うまれてないですよ」とこぼすと、山崎は「それを聞いただけでも結構ショックですよ。君、なかったんだ!」と笑いを誘った。酒井は、山崎まさよしが映画俳優デビューを飾った映画『月とキャベツ』(1996年)の役柄を踏まえ、「山崎さんの演じられた役が自由なキャラクターだった」と印象を語り、「もしかして、あてがきだったんですか?」と質問。山崎は「主人公はミュージシャンだったし、それを監督の篠原哲雄さんが探してたんですよ。それで僕の対バンの人を見に来てたんです。そうしたらたまたま僕が出てきたから、この人を見ていこうってなって、本読みに呼ばれた」と当時のエピソードを明かした。

そんなエピソードを踏まえながら、酒井が「山崎さんは自由で自分に正直で。僕は山崎さんと撮影期間中お話させていただいて、すごく頼りになる一面、無邪気で優しい部分に助けられて、エネルギーをもらいました」とコメントし、「本当に思ってるんですよ!」と山崎に向けて強調する一幕も。酒井は、山崎の魅力を挙げながら「そういう大人になっていきたいなとすごく思いました」と声を弾ませた。

一方、山崎は「すごい男前やな~と。いいな~と思います(笑)」としみじみ。「原作の石田くんにすごく寄ってるなと思って、本から飛び出してきたみたいな感じですごく合ってる」と印象を語った。また、撮影に挑む石田について、「現場に入ったらやっぱりすごく監督の言うこととか(聞いていた)、僕はどっちかというと自由ってさっき言ってたけど、本当に僕、聞きたくないことは聞かない。右から左にすって抜けていくタイプなんで(笑)。すごく監督と真摯に向き合って、やっぱ大したもんだなと思って若いのに」と感心しきり。続けて、「どんどん経験、キャリアっていうのを積んでいくわけじゃないすか。それの邪魔はできへんなと思いますよ。彼のキャリアを傷つけるような作品にしたくない」と、親心のような愛情を滲ませた。

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