柳楽優弥×川栄李奈「オレは死んじまったゼ！」インタビュー

ドラマ

2023/8/30
ドラマ, ニュース

川栄　「みずがめ座のＯ型は最強っすよ」ってずっと言われて、よく分かんなかったです（笑）。「そ、そうなんですか？」みたいな。でも褒められているので嫌な気はしなかったです。

――ちなみに柳楽さんは何座ですか？

柳楽　僕はおひつじ座です。おひつじ座ってノリとか勢いが結構あるようで、そういう面を芸能やアーティスティックな方向で生かせることもあるらしいです。みずがめ座の方がいるといっそう心強いなと思いますね。

――楽しい雰囲気が伝わってきますが、撮影中の印象に残っていることは？

柳楽　普段はほとんど作らないんですけど、今回はグループLINEを作って。その名前が「カムカムエヴリバディ」なんです（笑）。

川栄　別作品の名前なの、意味分かんないですよね（笑）。グループLINEなんて５年ぶりで、久しぶりに人とLINE交換しました。

柳楽　ちなみに、このグループLINEに監督はいないので、これからオファーします（笑）。

川栄　私は（売れないコメディアンの幽霊役の）賀屋（壮也）さんから頂いた言葉が印象に残っています。落ち込んだ時に芸人さんのコントをYouTubeとかで見て元気をもらうことがあるのですが、見ながら「この人たちは誰から元気をもらっているんだろう」って思って。それで、賀屋さんに「芸人さんって一番大変だと思うんですよね」って言ったら、「芸人はプライベートであったつらいことをネタにできるし、それで発散できるから」と言われて、さらに元気をもらいましたね。

――この作品の魅力はどんなところにあると思いますか？

柳楽　タイトルから「ちょっと怖いのかな？」と思う方もいらっしゃると思いますが、それは長久監督のユーモアで、実は、人が悩んで支え合って解決していくというヒューマンストーリーで。それが、あの世でも現世と変わらずに行われているのが面白いなと思いました。成仏していく人たちを見ると、ちょっと寂しい気持ちになりつつも、良かったねと思えて。そんな登場人物に共感できるポイントが僕には多くあったので、いろいろな方に見てもらいたいなと思います。30分なので、流し見しやすいし（笑）。

川栄　もちろん、ちゃんとでも見られます！（笑）

柳楽　30分って絶妙ですね。だから軽い気持ちで見るくらいのほうが、テンション感が合うんじゃないかと思います。

川栄　しかも落ち込まないですもんね。死後の世界とはいえ、良い感じに見終われる。私は最初見た時に、すごくおしゃれだなと思いました。死後の世界が舞台ですけど、死んでも人って助け合いながら生きるんだなと、前向きな気持ちになりました。

COLUM　推しキャラクター＆推しシーンは？

川栄　私は賀屋さん演じる桃山鉄郎がめちゃくちゃ好きです。ちょっと平凡で、どこにでもいそうな、柔らかい感じがすごく好きですね。和彦が現れた時、咲と凛は「え？」みたいなリアクションだったのですが、桃ちゃんだけ「家族だよ！　みんな」って迎え入れる優しい感じが賀屋さん本人とも重なって、すごくいいなと思いました。

柳楽　僕は千利休ですね。演じられている三遊亭好楽さんご自身の持つ面白さが、画面上からも伝わってきて。千利休は、このドラマではLGBTQ＋のテーマが盛り込まれたキャラクターなので、コンセプトとしてもすごく好きでした。今扱うべきテーマを積極的に、ナチュラルに取り入れる長久監督の姿勢、尊敬しますね。

川栄　私、和彦が成仏できなくて、駅で暴れるシーンが好きです。柳楽さんが語尾を伸ばすようなセリフの言い方をしていて、それがすごく好きでした！

柳楽　やったぁ！　でも全然意識してなかった（笑）。

川栄　柳楽さんの素の感じもありつつ、和彦のキャラの感じもありつつで良かったです。

柳楽　作りこまずに表現したのが良かったのかもしれないですね！

Profile

やぎら・ゆうや　1990年３月26日生まれ、東京都出身。最近の主な出演作に、ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」（日本テレビ系）、「ガンニバル」（Disney＋）、映画『浅草キッド』（Netflix）、『さかなのこ』など。10月13日に映画『ゆとりですがなにか　インターナショナル』の公開を控える。

かわえい・りな　1995年２月12日生まれ、神奈川県出身。最近の主な出演作に、ドラマ「連続テレビ小説　カムカムエヴリバディ」「大河ドラマ　青天を衝け」（共にNHK）「親愛なる僕へ殺意をこめて」（フジテレビ系）、映画『映画クレヨンしんちゃん　もののけニンジャ珍風伝』（声の出演）、『地獄の花園』など。