7名のキャスト陣が歌い、踊り、歴史を駆け抜けたミュージカル『日本の歴史』が、2021年夏に待望の再演! 22年放映予定のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も控えている三谷幸喜。これまでも多くの歴史ドラマを手掛けるなど、「歴史好き」のイメージが定着している!? その独自の着眼点と斬新なアイデアは作品ごとに大きな拡がりを見せ、エンターテインメントの形を通して改めて歴史の面白さや奥深さを語り掛けてくれる脚本家だ。
その「三谷作品」の世界を音楽面から長きにわたり支えてきたのが、作曲家:荻野清子。二人が共に作り上げたのが、18年12月から翌19年初頭に幸せな余韻を観客に届けたオリジナルミュージカル『日本の歴史』初演だった。
歴史上の人物やキャスト陣からも多くのインスピレーションを得て練り上げられたこの「大河ミュージカル」は、卑弥呼の時代から太平洋戦争までの約1700年にもわたる日本の歴史を凝縮しただけでなく、ある家族の歴史の物語も重ね合わせながら描かれた斬新な構成で、これまでのミュージカルの概念をくつがえすエネルギーに満ちあふれていた。目まぐるしく移り変わる歴史の場面が、ある時は華やかにある時は重厚に…荻野清子が紡いだメロディーに乗せて歌われ、文字通り、舞台上を駆け巡りながら語られる。そこには脈々と次世代へと連なる人間の因果の物語が! 単なる歴史の出来事の羅列ではない骨太な人間ドラマが、キャッチーなメロディーと親しみやすい歌詞と共に展開していく…。
物語を行き交うのは卑弥呼に始まり、藤原仲麻呂、平清盛、源義経から織田信長、新井白石まで…歴史上の偉人たちから市井の人々、テキサスの家族までの60人以上の登場人物たち! 有名無名に関わらず、それぞれに語られるべき物語があり、歴史があるのが人間の営み。それを中井貴一、香取慎吾、新納慎也、シルビア・グラブ、宮澤エマ、秋元才加の初演メンバーと三谷演出『23階の笑い』で活躍した新加入の瀬戸康史が演じ、三谷幸喜渾身の壮大な大河ミュージカルを届ける。唯一無二の歴史ミュージカルの幕が、今再び上がる!
公演は7月6日(火)~18日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場、7月28日(水)~30日(金)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて。