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リリー・フランキー×上白石萌歌「The Covers」インタビュー

放送10年目を迎える、NHKの人気音楽番組「The Covers」。5月18日(木)には同番組のパイロット版の初回ゲストだった斉藤和義が出演する「10周年スペシャルLIVE」の放送も予定されている。その公開収録を前に、MCのリリー・フランキーと新MCとなった上白石萌歌に番組や音楽への愛を語ってもらった。

――「The Covers」も10年目を迎えます。

リリー 私の人柄だけでこの10年やってきまして(笑)。そして聡明で勘のセンスも良い、頼りになる萌歌ちゃんが入ってくれたので、もうボサーッとしててもカンペは読んでもらえるようになりました(笑)。

上白石 「Covers」10年目、おめでとうございます!

リリー いや、他人事じゃないのよ。

上白石 そうなんですけどね(笑)。今までこの番組がずっと輝いてきたのは、やっぱりリリーさんのお人柄とか…。

リリー まぁ、そうでしょうね。

上白石 ふふふっ。この番組に関わる皆さんの音楽への愛もあって、今があると感じています。「Covers」に歌う側として出演した時に感じた番組の音楽へのリスペクトや、私を迎えてくださった時の温かさをずっと覚えていて。今度は私もミュージシャンの方を温かく迎える側として、もっと音楽のことを深く知っていけたらいいなと思っています。リリーさんは初日から「もかおさん」と呼んでくださっていて。

リリー すぐ「もかお」とか「きこやま」(前MCの水原希子)とか言い出すの、なんででしょうね? やっぱり(新宿)二丁目っぽい呼び方が染み付いてるんでしょうね(笑)。

上白石 だから、すでにすごく長く一緒にやらせていただいているような感覚です。

リリー こちらこそです。

上白石 これからも楽しみだなと思っております。

――このコンビでの初回収録の手応えは?

上白石 アーティストの皆さんの歌声を間近で聴けて、さらに曲に対する思いも聞けて、自分の活力になるような時間を毎回過ごせています。「Covers」ってちょっとバーっぽい雰囲気がありますよね。

リリー テレビで話すのがそんなに好きじゃないミュージシャンの方が多いので、なるべくライブハウスの楽屋のようになればいいなとは思っているんです。だから、ゲストが気付かないうちにカメラを回していて、「えっ、もう撮ってるんですか?」って言われることが多いですね。

上白石 そんな「Covers」の空気感がすごく好きで。まだまだMCとしての立ち位置は探りつつではありますけど、私自身も毎回、心から音楽を楽しませていただいています。

リリー 本当に萌歌ちゃんと長年一緒にやっているような感覚ですね。萌歌ちゃんは音楽に対するリスペクトがあるし、詳しいし。それに、自分の言葉で即座に思いを伝えることができる瞬発力もある人だと思います。初回収録では「Covers」ファミリーに集まってもらったので、アットホームな雰囲気でしたね。そして、ミュージシャンの方の演奏を目の前の一番良い席で見せてもらっているというのが何よりのご褒美で。僕も萌歌ちゃんも馬車馬のように働かされてるから、こういうところで栄養を取らないとね(笑)。

上白石 平原(綾香)さんが出演された時、収録終わりの帰り道が心も体もすごく軽くて!

リリー 体の悪いもん出たんでしょ(笑)。「Jupiter」、そんな力あるんですよ。

上白石 改めて、音楽のパワーを感じております。

リリー だから、なるべく僕たち2人がライブで感じているような臨場感がブラウン管の向こう側…ってどうも古いね、言い回しが(笑)。今って「液晶の向こう側」って言うんですか?(笑) 視聴者の方にお伝えできればいいなと思います。

――10年目の意気込みを聞かせてください。

リリー 僕、一番近くで良いライブが見られるただの客なんですよね。その感覚のまま、9年たったって感じで。「こうあってほしい」とか思うと、なかなかそうならないことも多いですから、意気込みみたいなものは持たないほうが長続きするような気がしています(笑)。もかおさんはどうですか? あんまりね、仕事に来たと思わないほうがいいよ。

上白石 ふふふっ。私は、リリーさんがさっきおっしゃっていたように、良い音楽を吸収しに来ているみたいなところがあって。そんな中でも、「ゲストの方に気持ちよく話してもらうためにはどうしたらいいかな」とはよく考えます。ミュージシャンの皆さんが「収録、楽しかったな」と思って帰っていただけるような空間をつくりたくて。それから、せっかくすごく近くで音楽を感じさせていただいているので、なるべくその時感じたことをダイレクトに伝えられるようにしたいです。

――この番組が愛されてきた理由は何だと思いますか?

リリー 「Covers」が始まるより前には、楽曲のカバー自体がそんなに好ましいと思われてなかった時期があって。でもカラオケが普及して、誰かがこの瞬間も歌っているってことは、誰かがこの瞬間もカバーしているわけであって。それで、どんどん「カバーをすることは特別じゃない」って、世の中にマッチしていったのかなとは思います。音楽がサブスクの時代になったのも、この番組の運が良かったところじゃないかな。そのおかげで、“昔の曲”と“今の曲”の区別をさほど持っていない方が多いんです。同じお盆の上に全ての曲が乗っているような時代だから、小学生が80年代のアイドルを知っていたり、中学生が70年代の曲を知っていたりというのが当たり前になって。だから「Covers」もそういう環境に恵まれて、長く続けさせてもらっているのかな。

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