ギリシャ悲劇の最高傑作が、今秋、新たな姿でよみがえる。
10月にBunkamura30周年記念、シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE シリーズvol.7として上演される「オイディプス」。古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソポクレスが書いた「オイディプス王」を翻案した作品だ。
翻案・演出は、日本では初演出となる英国演劇界の実力派マシュー・ダンスター。さらに美術・衣裳はジョン・ボウサー、振付はシャーロット・ブルームと、マシューが信頼する英国演劇界の新鋭クリエイターたちが集結した。
そして注目のキャスト――。主役のオイディプスには、2020 年に13 代目市川團十郎白猿の襲名を控え、歌舞伎界で革新的な活躍をみせる市川海老蔵。現代劇への出演は2009 年「海神別荘」以来、10 年ぶりとなる海老蔵が、己の運命に翻弄され劇的で残酷な使命と対峙するオイディプスをどのように演じるのか、期待が高まる。オイディプスの妻であり母であるという悲劇的な運命を背負う王妃イオカステには、黒木瞳。本作で“ギリシャ悲劇”という新境地に臨む。そして、オイディプスに嘆願するコロスたちの中心人物である神官を、“俳優”だけでなく “ダンサー”としても高い評価を受けている森山未來が演じる。
英国トップクラスの演出家と彼が信頼する精鋭クリエイターたち、そして魅力と実力を兼ねそなえた異ジャンル3 人の顔合わせで、新生「オイディプス」に挑む。
(市川海老蔵のコメント)
シアターコクーンで歌舞伎以外の舞台に立つのは12 年ぶりとなります。演出家のマシュー・ダンスターさんをはじめ海外のクリエイターの皆様と作品創りをさせて頂きますので、今から非常に楽しみにしております。以前から表現者として注目している森山未來さん、また映像や舞台で活躍されている黒木瞳さんをはじめ共演者の皆さんと一丸となって、今までにない「オイディプス」を誕生させたいと思います。
公演は10月7日(月)~10月27日(日)まで、東京・BUnkamuraシアターコクーンにて。チケットの一般発売は8月上旬予定。