杉浦 旅行とはちょっと違うのですが、実家に帰りがてら愛知に行った時、財布を全く持たずに出てしまって。スマホでなんでもできるから大丈夫だと思っていたら、なぜかチャージができなくて、改札も通れず…。そこまで親に来てもらいました(笑)。「ごめん、財布がないんだよね」って言って。
伊達 大人が(笑)。
杉浦 母から改札越しにお金を借りて、それでチャージしました(笑)。
――旅行の計画で“これだけは譲れない”という条件はありますか?
伊達 僕は家族と、カミさんか僕の両親を連れていくことが多いんですけど、みんなで楽しめるような所を考えるのがすごく好きで。ガイドブックを買って読んだり、旅行会社の人と話していろんな提案をしてもらったりしながら、旅行を決めるんです。年に2回ぐらいなので、ちょっと高級な所に泊まろうとか、あまりお金のことを考えずに、親が喜ぶことを重点に置いて考えてますね。もちろん、おいしいものも。
富澤 僕も結構スケジュールぎっちり。何時にどこ、とか全部決めて、ロケみたいにやってます。家族は付いて来られないみたいですけど。
杉浦 「しんどい」って?
伊達 ギチギチに決めるからな。
富澤 僕、もう来ないと思って全部詰め込んじゃうんですよ。
伊達 「また来ようね」とかないの?
富澤 思わないから詰め込んじゃう。この間も、いっぱい食べるからそのぶん運動もと思って、家族を3キロ歩かせたんです。
伊達 やだぁ。
富澤 着いたら、目的のお店がお休みでした。
伊達 やめちまえそんな旅行!(笑)
富澤 あと、できればお部屋に露天風呂があるのは条件かもしれないですね。
伊達 こいつがみんなと温泉に入れないんです、潔癖症で。
富澤 なんかいろんなこと想像しちゃって(笑)。だったら家族だけで入れるようなお風呂を、と思っちゃうんですよね。
杉浦 私は海外と国内で違いますね。国内は旅館やホテルをちゃんとした所にしたいです。
伊達 “ちゃんとした”の定義ってありますか?
杉浦 旅館のお部屋で食事ができるか、部屋で食べられなくても食事が売りとか。あとは、良い温泉がお部屋にあるとか。海外では逆にホテルがどうでも良くなりますね。ご飯や美術館にお金をかけたくて。ビジネスホテルでもいいし、他人の余った部屋を借りるとかでも、一人旅だったら全然OKです。
伊達 へぇ~! 面白い! (第1回プランナーの)友近さんも旅行好きなんですけど、「何を食べるか」はすごい考えるんですって。でも、泊まるところは安い2000から3000円の所なんです。
杉浦 すごい分かります!
伊達 だから旅行って人それぞれで、面白いですよね。
――地元以外で印象に残っている土地があれば教えてください。
伊達 お正月に家族で四国旅行に行ったんですけど、徳島のかずら橋はすごかったですよ。日本三奇橋の橋で、全部つるでできているんです。昔からある橋で、足場が高い所にあって隙間もまあまああるのでぎゃあぎゃあ言いながら通って。どうやら戦いがあったら逃げて、相手が来たら橋をすぐに切って、追いかけて来られなくするための作りらしくて。
富澤 凝ってるな、すごい。
伊達 また機会があったら行きたいですね。
富澤 僕は神奈川の旅館ですね。入口にすごく大きいタヌキの置物が置いてあるんです。そこで餅つき体験もできて。以前別番組のロケで行った所で、いいなと思ってすぐ家族で行きましたね。
杉浦 私は去年の夏に夫と行った青森ですね。私たち、美術館を巡るのがすごく好きで。青森って結構アートが盛んで、力を入れているんです。県立美術館と、十和田にある美術館は絶対行くと決めて、その間に十和田湖を見たり、山上のほうにある酸ヶ湯温泉に行ったりしました。それから、青森に行く前にいろんな人にお薦めを聞いたら「必ずホタテを食べて」って言われたので食べたら、とにかくおいしくて。アートも温泉もおいしいご飯もあって、青森って本当にいい所だなと思いましたね。
伊達 みそカレー牛乳ラーメンは食べなかったんですか?
杉浦 食べてないです、それ!
伊達 最初こそ「えっ?」ってなるんですけど、めちゃくちゃおいしいです。
杉浦 そうなんですね! 青森は(第4回で)新山(千春)さんが親子旅をしていて。私が旅したルートも通っていたので、それ見て視聴者の方も行きたいって思われるかもしれないです。ぜひご覧ください!
Profile
だて・みきお 1974年9月5日生まれ、宮城県出身。
とみざわ・たけし 1974年4月30日生まれ、宮城県出身。
すぎうら・ゆき NHKアナウンサー、愛知県出身。
サンドどっちマンツアーズ
NHK総合 毎週日曜
後6.05~6.45
文◎布澤奈々子
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