『12人のおかしな大阪人2023』が東京・紀伊國屋ホールにて開幕。初日公演を前に、ゲネプロ取材会が行われた。
『12人のおかしな大阪人』は、ヘンリー・フォンダ主演の映画版で知られている。さまざまな出自の陪審員12人がある事件の評決を巡り丁々発止する、法廷劇の傑作『十二人の怒れる男』のオマージュ作品だ。
「陪審員を、全員大阪人にしたらどうだろう?」というアイデアを基に、東野ひろあきが脚本を手掛け、G2がプロデュース、演出を生瀬勝久が担当し、1995年1月に初演された。
今なお語り継がれるその伝説の作品が、オリジナルキャストの一人、わかぎゑふによって21年に大阪で26年ぶりに再演。今回は、リクエストに応えて3度目の上演となり、28年ぶりに東京公演も実現した。
今回も、わかぎが再び企画、台本、演出を担当。出演は、新キャストとして関西ジャニーズJr.を1月で卒業した今江大地(大学生役)と、数々の舞台で活躍している多和田任益(とある会社の会長役)が参加。うえだひろし、内山絢貴、大江雅子、大熊隆太郎、木内義一、古場町茉美、早川丈二、古川剛充、ボブ・マーサム、前田晃男という関西を中心に活動する“クセ者”の個性派俳優たちが続投する。また、日替わりゲスト(警備員役)として、東野ひろあき、茂山宗彦、ドヰタイジ、桂九雀が登場する。
ゲネプロの前に行われた囲み取材には、12人のキャストとわかぎが登壇。一同を代表してわかぎが「この芝居には、マッピングも出てこないし、殺陣もないし、ダンスもないし、歌もないし、素晴らしいストーリーもないんです。大阪人がただペラペラ話している、そんな初笑いのお芝居ですが、この人たちがめっちゃ面白いんで、どうぞ笑いに来てください!」とあいさつした。
公演は1月17日(火)まで同所にて。1月21日(土)、22日(日)大阪・松下IMPホールにて。
(記事トップ写真は前列左から)早川丈二、多和田任益、古場町茉美、わかぎゑふ、今江大地、うえだひろし、内山絢貴、(後列左から)前田晃男、ボブ・マーサム、古川剛充、
大江雅子、大熊隆太郎、木内義一