宝塚歌劇団からキャリアをスタートした二大レジェンド女優、大地真央と花總まりが初共演を果たした『おかしな二人』。2020年10月に東京・日比谷シアタークリエで上演されて大きな話題となったニール・サイモンの最高傑作の再演が決定した。2023年4月8日(土)から同じく日比谷シアタークリエにて上演される。
演劇界きってのコメディエンヌ・大地が“無精者”のオリーブ役。『エリザベート』のタイトルロールを宝塚初演から務める花總が“極端に几帳面”なフローレンス役。ニール・サイモンが作り出したアパートの一室に対照的なキャラクターの二人を押し込める。初演に続き、宮地雅子、平田敦子、山崎静代らユニークで演技力確かなキャストたちが二人の女友達を、芋洗坂係長、渡辺大輔が二人をかき乱すスペイン人の兄弟を演じ、青木さやかが新キャストとして加入する。 潤色・演出は、読売演劇大賞・優秀演出家賞や菊田一夫演劇賞等を受賞した注目の若手演出家・原田諒(宝塚歌劇団)が手掛ける。
初演で大好評を博した大地、花總をはじめとするキャスト総出演のスペシャル・カーテンコールのショーが、今回も盛り込まれる予定。どうぞご期待を!
『おかしな二人』再演決定を踏まえた、大地と花總のコメントをお届けする。
――前回は新型コロナのあおりを受け、劇場に足を運べないお客さまも多くいらっしゃいました。ウィズコロナの生活様式がある程度確立されつつある中での再演。抱負をお聞かせください。
大地 前回は感染者ゼロで千秋楽を迎えることができましたので、今回も前回同様、対策を万全に、お客さまにも安心して来ていただければと思っております。笑って、ちょっとホロっとして…良い時間を皆さまと共有したいですね。
花總 前回はコロナ禍の中で何とか休演せず千秋楽を迎えられました。しかし移動の制限などで劇場へお越しになれなかった方々に、観劇の機会が広がった今公演。キャスト、スタッフ一同気を引き締めて、最後まで良いステージをお届けしたいです。
――初演で思い出されるエピソードを教えてください。
大地 全てが70年代のニューヨークにタイムスリップしたようで、それでいて”今”を感じさせるおしゃれな舞台だったと思います。ストレートプレイなのに歌があるのが楽しくて、何よりスタッフ、キャストのチームワークの良さをそのままお客さまにお届けできたのではないかと思います。
花總 オリーブと対照的なおとなしい性格のフローレンスですが、劇中で料理のおたまを振り回すシーンがありました。必死に振り回していたので右手首を痛めてしまい、1年以上治らずに困りました。今回の公演はおたまのシーンの演技を工夫したいです(笑)。
――初共演となった大地真央さん、花總まりさん、それぞれの初演を経ての印象をお聞かせください。
大地 学年は随分違いますが、やはり同じ宝塚出身だからか、すぐに通じ合うことができました。再演では、より深く掘り下げた2023年度版の『おかしな二人』を、また一緒に作り上げるのを待ち遠しく思っています。
花總 大先輩との共演ですので緊張していたのですが、大地さんは気さくにいろいろアドバイスしてくださり、フローレンスの笑いの部分を引き出してくださいました。やはりコメディーセンス抜群です! 大尊敬しております。
――楽しみにされているお客さまへメッセージをお願いします。
大地 ニール・サイモンの代表作と言える『おかしな二人』。 再演ということで、さらに面白くなると思います。いえ、絶対面白くなります。70年代のニューヨークの、おかしな私の部屋にぜひ遊びに来てください。サンドウィッチを作って待っています。ちょっと散らかってますが…。
花總 ニール・サイモンの戯曲と、原田諒さんの現代にも通じる演出。お客さまに上質なユーモアを楽しんでいただける作品です。 スペシャルカーテンコールを含め、一生懸命努めますので、どうぞお楽しみくださいませ。劇場でお待ちしております。
公演は2023年4月8日(土)~28日(金)まで、東京・日比谷シアタークリエにて。全国ツアー予定あり。