舞台『アナザー・カントリー』が、6月24日に東京・よみうり大手町ホールにて開幕した。
本作は、1930年代のイギリスで未来のエリートを養成すべく上流階級の子息が学ぶパブリックスクールを舞台にした物語。伝統と規律を重んじる男子だけの寄宿生活の中でみずみずしく描かれる少年たちのロマンス、抵抗と葛藤、そして挫折…。
主演は和田優希(Jr.SP/ジャニーズJr.)、共演には鈴木大河(IMPACTors/ジャニーズJr.)ほか、多和田任益、嘉島陸、山時聡真、岡田翔太郎、おかやまはじめなどが出演。上演台本と演出を務めるのは、これまでも数多くの海外戯曲を手掛けて繊細な心理描写で知られる鈴木勝秀。
初日公演を前に公開ゲネプロと取材会が行われ、取材会には和田、鈴木大河、おかやま、鈴木勝秀が登壇した。
自由を求める同性愛者ガイ・ベネット役を演じた和田は、「終わってホッとしています(笑)。今日まで本当に…稽古中も気を張っていて、ゲネプロまでずっと気を張りっ放しだったので…」と安堵の表情を見せ、自身の役柄について「ジャッドは本当に明るい役で、ひたすらやりたいことをやりたいようにやっています。僕と性格が似ている部分もあり、やりやすさもある反面、僕は“これをやりたい”って外に表すのは奥手なところもある。だからその分、ベネットになりたいという憧れもあります」と役への思いに触れた。
ガイの盟友で共産主義に傾倒するトミー・ジャッド役の鈴木は「セットもシンプルで、衣装替えもほぼなしです。ましてストレートプレイ自体が初めてだったので、どうなることかと思っていました。でも、今回は同年代の俳優さんも多いので、お互い話し合いながら、“ここのシーンはどうする?”というのを重ねていって。同年代の俳優さんたちのおかげでやってこられたかなって感じます」と今日までを振り返った。
会見の最後は和田が代表して、「これまでの(作品の)看板を汚さないようにしたい。(公演が)始まってしまうので、舞台主演初だとか言っていられないので。最後の最後まで全力でやりきりたい!」と力強く意気込みを語った、
公演は7月3日(日)まで同所にて。以降、7月7日(木)~10日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール、7月12日(火)、13日(水)福岡・キャナルシティ劇場にて。
撮影◎新井裕加