ミュージカル『SMOKE』や『BLUE RAIN』などを手掛けるチュ・ジョンファの新作として韓国国内で注目を集めたMUSICAL『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』が、中村倫也を主演に迎えて今秋に東京と大阪で日本版初上演が決定した。
世界中の誰もが知る天才音楽家であり、聴力を失ってなお音楽への情熱を注ぎ込んだ悲運の人・ベートーベンの生涯を、彼を取り巻く人物たちとの愛と影、彼がつづった音楽とオリジナル楽曲で描いていく物語。
本作では、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」やドラマ「凪のお暇」(TBS系)、映画『ウェディング・ハイ』など数々の話題作に出演し、主演舞台『ヒストリーボーイズ』では第22回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞するなど、振り幅の広い演技で破竹の活躍を見せる中村倫也が主演・青年期のルードビヒを務める。また、残酷歌劇『ライチ光クラブ』や『八犬伝』などで中村とタッグを組んできた河原雅彦が、日本版の上演台本と演出を手掛ける。二人のタッグは7年ぶりとなる。それぞれがコメントを寄せた。
[中村倫也コメント]
あれはいつだったでしょうか。河原家でご飯を食べていた時だから、まだコロナ前のこと。次何やります? なんて、期待も込めてざっくばらんに話をしていた時のこと。「いつか本格ミュージカルをやりたいんだよね」。パンクロック&歌謡曲好きの河原さんにそんな願望があるなんて知りませんでした。多くの演劇ファンの方々も想像付かない姿でしょう。その瞬間から、いつかそんな作品のオファーが来たら、と覚悟を決めていました。つまり、僕ら二人にとって、大意欲作、でございます。どうぞご期待のほどを。
[河原雅彦(上演台本・演出)コメント]
倫也となんかやりたいな。次はどんなチャレンジに連れ込もっかな”みたいなことはいつも頭の片隅にあって、で、めちゃめちゃ歌うベートーベンをやってもらいます。しかも、韓国ミュージカル。さて、どうなるんでしょうね。刺激的な共演者たちとギドギドに掛け合わせつつ、第9ばりにとんでもないもん作れたら、と思うばかり。さすがに第9はハードル高いか…。ま、ちょっとやってみます。
死を目前に書かれたベートーベンの一通の手紙。そこに込められた、誰も見たことがない音楽家・ベートベンの隠された物語がひもとかれていく。MUSICAL『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』は、10月、11月に東京・東京芸術劇場プレイハウス、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティほかにて上演。なお、中村以外の出演者、公演詳細は随時公開予定だ。