神永学の人気小説「怪盗探偵山猫 黒羊の挽歌」を原作とした、アクション朗読劇『怪盗探偵山猫~黒羊の挽歌~』が1月14日に東京・ニッショーホールにて開幕した。主役の山猫役を俳優・北村諒が演じ、声優の逢坂良太、中島ヨシキ、西山宏太朗、伊藤かな恵らが出演、朗読劇とアクションが融合した新たな形のステージを披露した。初日昼公演からオフィシャルリポートが届いた。
東京・ニッショーホールにてアクション朗読劇『怪盗探偵山猫~黒羊の挽歌~』の初日の公演が開幕した。
過去2回にわたり上演し大好評を博した舞台『怪盗探偵山猫 the Stage』『怪盗探偵山猫 the Stage~船上の狂想曲~』に続き、舞台でも主人公を演じていた北村諒が引き続き山猫役を続投。8人の豪華声優陣が日替わりで出演し、初日は西山宏太朗、逢坂良太、中島ヨシキ、伊藤かな恵が出演した。
物語は原作小説「怪盗探偵山猫 黒羊の挽歌」を基に全3章で構成され、北村ふんする神出鬼没の天才怪盗・山猫を取り巻く、章ごとに変わる登場人物を声優陣が多彩な演技力で見事に演じ分けていく。第1章となる「羊の血統」では、山猫と行動を共にする雑誌記者の勝村役を逢坂が、刑事・霧島さくらと謎の女子高生・みのりを伊藤が、怪しげな取引が横行するとうわさされるクラブ「RAM」のオーナー・藤や一味の片山など多様な役柄を西山が、物語をつなぐナレーターを中島がそれぞれ演じ、台本を手に舞台上に立つ声優陣の周りを山猫やアクションキャストらが序盤から縦横無尽に動き回り、本シリーズ舞台ではおなじみの派手なアクションも惜しみなく繰り出される。時に声優陣をも巻き込みひょうひょうと舞台上を駆け回る北村の姿はまさに山猫そのもの。まるで舞台を見ているかのようなステージングと多種多様な演出に翻弄(ほんろう)され、物語は次々と転換を迎える。
登場するキャラクターたちの思惑が交錯する各章の重厚なストーリーはもちろんのこと、俳優・北村による華のある芝居とアクション、声優陣の多彩な演技で紡がれる朗読が本作のストーリーを臨場感たっぷりに彩り、芝居とアクション、朗読が融合したまさに新感覚なアクション朗読劇が観客を「怪盗探偵山猫」の世界へと見事にのみ込んでいった。
本公演は23年1月14日と15日の2日間、東京・ニッショーホールにて全4公演を上演、全公演生配信も。北村以外の声優陣は日替わりでの出演となり、15日は伊東健人、鈴木崚汰、武内駿輔、井上麻里奈が出演した。配信チケットは1月29日(日)までアーカイブ視聴が可能。
山猫ら個性的なキャラクターが織り成す痛快アクションミステリーと豪華キャストによるここでしか見ることのできない新たなステージ、アクション朗読劇『怪盗探偵山猫~黒羊の挽歌~』をこの機会にぜひ。なお、公演は終了している。
©Manabu Kaminaga/KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ